出版社内容情報
「奇跡のピアニスト」と呼ばれる辻井伸行の挑戦し続ける半生。待望の青い鳥文庫化!世界中で、その演奏と人柄が愛されているピアニスト辻井伸行。幼いころから天才といわれ続けてきましたが、ここへ至る道は、けして平坦なものではありませんでした。
視覚障害をもつ息子に最善の道をと心をくだく明るい母。一人でも生きていけるようにと厳しく接する父。彼の演奏に魅了され、その才能を自由にのばそうと尽力した恩師。同じ音楽の道を進もうとする友人たちや、コンクールの審査員、そして、コンサートの聴衆??。
さまざまな人たちが、辻井伸行その人の魅力のとりこになり、また、そのピアノの音色に心うたれ、そのことがまた彼の活躍の舞台を広げていきます。
生後8カ月で、スタニスラフ・ブーニンが演奏するショパンと、ほかの演奏家のショパンとを聞き分けることができたという辻井伸行。
その強さ、明るさの秘密は、生まれ落ちたときからの、音楽に対する強い愛にあったのです。
*2001年に児童図書出版から刊行され、課題図書にもなった同名の単行本の、待望の青い鳥文庫化
<ノンフィクション 小学中級から すべての漢字にふりがなつき>
こうやま のりお[コウヤマ ノリオ]
著・文・その他
内容説明
世界的な人気ピアニスト辻井伸行さん。0歳からたぐいまれな才能を発揮してはいましたが、辻井さんが努力を忘れたことはありません。そして視覚障害をものともしないチャレンジ精神の持ち主でもあるのです。ピアノと向かい合うその姿からは、本当に好きなものにたいする無限の情熱が伝わってきます。あなたも全力を注げる大切な何かを見つけたくなるかもしれません。小学中級から。
目次
まえがき 奇跡が起きた日―ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール
第1章 ピアノはともだち―心と心をむすぶ音楽
第2章 心の眼―大自然のなかで五感を研ぎすます
第3章 世界への扉―十代のチャレンジ
第4章 奇跡を起こす才能―ピンチでこそ燃える「よーし、やってやる」
第5章 自分の道―挑戦の連続でつかんだ生き方
著者等紹介
こうやまのりお[コウヤマノリオ]
ノンフィクション作家。1960年埼玉県生まれ。信州大学人文学部心理学科卒業。1996年『ライオンの夢 コンデ・コマ=前田光世伝』で第3回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。