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批評の精神分析―東浩紀コレクションD

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  • サイズ B6判/ページ数 456p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062836296
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

現代思想界のトップランナー東浩紀が、現代社会を形成する主要な題材を網羅し、語り尽くした真剣勝負の全十一対談。各界の第一線で活躍する対談者―宮台真司、村上隆、大澤真幸、巽孝之、斎藤環、高木浩光、佐藤心、更科修一郎、元長柾木、福嶋亮大、稲葉振一郎、仲俣暁生―との対話を通して浮かび上がってくるのは、ゼロ年代の若者が生きるべき社会への指南と展望―!これぞ必読。

目次

第1章 データベース的動物の時代(宮台真司+東浩紀)
第2章 スーパーフラット再考(村上隆+東浩紀)
第3章 虚構から動物へ(大澤真幸+東浩紀)
第4章 サイバーパンクからアルケミーパンクへ!(巽孝之+東浩紀)
第5章 シニシズムと動物化を超えて(大澤真幸+斎藤環+東浩紀)
第6章 工学化する社会と書物をめぐって(高木浩光+東浩紀)
第7章 どうか、幸せな記憶を。(佐藤心+更科修一郎+元長柾木+東浩紀)
第8章 オルタナティブの思想(福嶋亮大+東浩紀)
第9章 ポストモダン以後の知・権力・文化(稲葉振一郎+東浩紀)
第10章 工学化する都市・生・文化(仲俣暁生+東浩紀)
第11章 ナショナリズムとゲーム的リアリズム(大澤真幸+東浩紀)

著者等紹介

東浩紀[アズマヒロキ]
1971年生まれ。哲学者・批評家。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

半木 糺

4
2001年から2007年までの対談や座談会をまとめたもの。本書を読むと、スタンダードな作品読解ではなく、それを存在せしめている「環境」を批評することによって新たな「場」を創造させようとする東浩紀の批評家としての姿勢が明らかになる。東浩紀が一貫して、ルートによる分岐が基本的構造である美少女ゲームを批評しているのもこの立場によるものである。「可能世界の想像力をテコにして、他者への倫理的態度を育てる」この理想を持ちつつオタクカルチャーへの批評活動を続ける限り、私は東浩紀という人物に注目しつづける。2014/06/10

白義

3
第七章の「どうか、幸せな記憶を」が一番面白かった。このシリーズでは比較的薄目だったオタクカルチャー批評家としての東氏が前面に出ていて、ギャルゲー、及びギャルゲーをめぐる環境の問題がよく描き出されている。東浩紀というのは根本的には環境と空間の人なのだと思う。対象が正義であれ都市であれ、必ずそれを語る前提である環境の力学を見極めてから語ろうとする。対話により問題意識が見えやすく、コレクションの中でも一番入門書らしい内容2011/03/08

きをふし

1
イラストがあほらしくてすてき。2013/11/21

OHKINA

1
東浩紀さんの対談集。オタク・情報論・社会学など、多岐にわたるテーマについて話したものをまとめてある。内容も比較的分かりやすく、彼と似た問題意識を持った方が出ているので興味を広げるのにも良いと思う。2010/05/17

ハイザワ

0
「工学」と「環境」があらゆるものに与える影響を非常に重視する、という点で一貫していた。細かいところでいうとセキュリティと多文化主義の関連と、カントについての議論が印象に残った。あとは「文学」の領域の話も……2016/11/16

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