感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
18
(上)よりも絵の粗い部分が目についた。どこか華倫変を思わせるところがあるが、エロシーンの描写が劇画調になっているのは、セックス描写というものが本当は表現行為においては型にはまって古臭く時代を全く先取りしないものであることを示しているのではないだろうか。話がバタバタしてきて無理やり起伏をつけたりまとめたりしているように見えるのは、締め切りや連載期間の短縮といった外部的要因が想像できる。(どんな媒体に連載するかも含めて)そういった外部的要因(外枠や入れ物)が作品の性格を決めるのは本書に限ったことではないが、2018/10/17
GORIRA800
2
前半の薄暗い青春物、後半のドス暗い転落、悲劇の文化祭、そして最後の救い 後半から話が勢いよく強いエネルギーを持って進んでいき、そのストーリーの落差が絶妙です 最後ハッピーエンドで終わって良かったね2020/01/07
タリスポッド
1
ハッピーエンドになるとは思わなかった。2016/04/17
ayakat2
1
前半童貞青春もの、徐々にとエロスが過多になって不安、雲行きが怪しくなりちょっとホラーがかってきて、後半になると本気で作者の精神状態が心配になる。最終回を読んだあとで作者に「本当にお疲れ様いいからお前はすぐに医者に行け」と言いたくなった2010/04/28
しん∞SHI−N
0
錆び付いた青春が徐々に光を取り戻す利彦に迫る大人達の薄汚れた欲望の坩堝を見せつける青春グラフティ。輝く物にだけに手を伸ばしたいと痛切に願うのに、ままならない現実に打ちのめされる様は何の誇張もない等身大の青春を写しきっていて、傷痕に塩をまんべんなく塗布される絶望を間近で感じざるを得ない。何故、青春を精一杯謳歌しようと背伸びをする少年少女達を大人は皮肉めいたやり口で打ちのめすのか。それは、大人の階段を駆け上がればその後待っているのは、汗水垂らして齷齪と働かされる容赦ない現実を無意識に伝えようとしているからだ。2012/11/26