講談社の翻訳絵本
ヤクーバとライオン〈2〉信頼

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  • サイズ A4判/ページ数 36p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784062830164
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

出版社内容情報

男とライオンは闘う。お互いを助けるために ライオンたちが村の牛を襲いにきた。家畜係のヤクーバは、ライオンの王者と闘うが、お互いに相手を傷つけまいとする。深い信頼で結ばれたふたりの、感動的な物語

ティエリー・デデュー[ティエリー デデュー]
著・文・その他

柳田 邦男[ヤナギダ クニオ]
翻訳

内容説明

報復の悪循環を断ち切った「勇気」と「信頼」の物語。

著者等紹介

デデュー,ティエリー[デデュー,ティエリー][Dedieu,Thierry]
1955年、フランス南部のナルボンヌに生まれる。絵本作家、イラストレーター。1991年より児童書を手がけ、1994年、「Yakouba」でフランスの「Prix sorci`eres」を受賞

柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年、栃木県に生まれる。NHK記者を経てノンフィクション作家となる。『マッハの恐怖』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞、『犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日』で第43回菊池寛賞を受賞する。近年は絵本に関する活動にも力を入れており、翻訳に『エリカ 奇跡のいのち』(講談社、日本絵本賞翻訳絵本賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

124
2は副題が「信頼」ということで、飢えたライオンたちと村を守る主人公のやり取りが迫力ある絵でもって描かれています。黒一色の絵ですが、私は好きな絵です。副題通りの話が書かれていていい本なのですが、この本を小学生低学年が理解するのは難しそうな気もします。2015/10/30

モリー

74
ヤクーバとライオン(1)では戦わなかった両者が、この巻では見せかけの激闘を繰り広げます。翻訳した柳田邦男さんが、エッセイの中でこの絵本を紹介していたので内容は知っていたのですが、黒くて力強い線だけで描かれた絵には、作者のメッセージを強く訴える力がありました。真の気高さとは何とさり気ないものなのでしょう。気高い二つの魂の間に生まれた信頼関係に心が揺さぶられます。2021/06/12

chimako

62
読書メーターの醍醐味はこんなところにあるのだと実感した二冊。訳者の柳田邦男さんがあとがきのの中でこの本との出会いを書かれているが、力強いモノクロの絵を見たときの驚きと感動は想像できるような気がする。〈勇気〉と〈信頼〉ライオンを倒すことが勇気なのか、中間から中傷されても傷ついたライオンを見逃すことこそが気高いのか。殺すのか、殺さないのか。相手を信頼するとはどのようなことなのか。死闘の中でのヤクーバとライオンの王者キヴウェはお互いの命を守ろうとする。2014/05/23

Willie the Wildcat

61
信頼、というより相手への尊敬、尊重。役割・責任を負う。守るべきもの。皮肉な運命を恨むことなく、受け入れる。尊厳を重んじ旅立つキブウェ。リーダーの孤独感、哀愁、そして誇り。絵は墨絵の如く重厚な印象。旅立ちの後姿が凛としている・・・。柳田氏の訳からも、そんな両者の心情が伝わる。2013/04/06

ここまま

38
「Ⅰ勇気」につづき支援学級のよみきかせで。こちらは主にライオン目線でのお話。絵本というよりはあまりにも重厚で、心に直接問いかけてくる内容。友情、誇り、思いやり、勇気、自己犠牲、責任、・・・大切なメッセージが多く含まれた絵本だが、子供たちはどのように感じただろう?ただ、楽しんでくれればそれもよし。最後まで集中して聞いてくれてよかった。2014/05/19

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