爆笑問題のニッポンの教養―人間は失敗作である 比較解剖学

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  • サイズ B40判/ページ数 155p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062826037
  • NDC分類 699.63
  • Cコード C0045

内容説明

美しさは、頬骨に宿る。博物館も動物園もエンタテイメントではありません。標本は未来の人類へと引き継ぐべき知の源である。

目次

プロローグ 愛知県にある京都大学?
第1章 とにかく死体、ひたすら死体
第2章 わくわく動物死体ランド
第3章 人間は欠陥品?
第4章 動物園は遊園地ではありません
第5章 先生、一生、もがいてください

著者等紹介

太田光[オオタヒカリ]
爆笑問題。1965年生まれ。日本大学芸術学部中退。コンビ結成は、1988年。ゴールデン・アロー賞芸能賞、浅草芸能大賞新人賞、2006年には芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞

田中裕二[タナカユウジ]
爆笑問題。1965年生まれ。日本大学芸術学部中退。コンビ結成は、1988年。ゴールデン・アロー賞芸能賞、浅草芸能大賞新人賞、2006年には、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞

遠藤秀紀[エンドウヒデキ]
比較解剖学者。1965年生まれ。東京大学農学部卒業。国立科学博物館動物研究部研究官を経て、2005年より、京都大学霊長類研究所教授。博士(獣医学)、獣医師。動物の遺体に隠された進化の謎を追い、遺体を文化の礎として保存するべく「遺体科学」を提唱し、パンダの掌やイルカの呼吸器などで発見を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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★SputniK☆

5
遠藤先生の最後に自分の骨を研究資料として残すという言葉には、研究者としての情熱を感じた。2010/05/18

rubix56

4
一通り、読んだ後、興味深かったところは、人間はなぜ、二足歩行を行うようになったのか?、1400ccある人間の脳を支えるのは非常に不合理である。なぜなら、 動物園はエンターテイメントか、教育機関なのか?その境界線にはジレンマを感じる。2011/09/16

むっち

4
紹介されている内容は、いくつかの著作で書かれていることもあったが、圧巻は博物館の役割論争。動物園は遊園地ではないという遠藤先生に太田さんがかみつく場面は圧巻。そういえば太田さんと同じ事務所の元知事(現市長)は、国際児童図書館という世界でも有数の児童書の博物館の収集保管の意味が理解出来ず壊してしまったが、すぐに結果の出ない学問こそ文化だという論争は、今後も展開してほしい。おもしくなかったら人も金も集められないという議論と博物館を廃止するのはレベルが違うと思うが…。ましてや権力的に壊すのはやはり許せない。2012/02/14

FUKU

3
シリーズ内で結構良かったです。学者先生の方が飛ばしてて、太田氏がなだめる構図。。 どんな動物の死体でも差別せずに引き取ります。何体でも。 動物園の遊園地化。動物園は教育機関。 目の前に利益がないことをひたすら突き詰める研究。 考えさせられるエピソードが多かったです。2014/07/14

ポン・ザ・フラグメント

3
学問の客観的な価値って何だ。たとえばアリクイの顎の骨。これまで人が知らなかったことを発見することの意味とは? そんなことを知らなくても人は生きられるということの証左でもあるのだから。「サイエンスなんて学者の自己満足」というのはまったくそのとおりで、「価値なんて皆無だ」というところから始めてみたらどうなんだろう。自分のやっていることは自分にしか意味がないという自覚。他人に許容されなくてもやりたいからおれはやっちゃうぜ、っていう開き直りが学者には必要だろう。遠藤先生、甘えてるとしか思えない。2013/11/12

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