学ぶとはどういうことか

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学ぶとはどういうことか

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062821209
  • NDC分類 002
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「勉強」だけで満足できますか? 現代の碩学が大学生から勉強し直し世代にまで贈る「知のアリーナ」への招待状。「勉強」だけで満足できますか?
「学ぶ」とは人生を何度も生きるために「学び続ける」ことである。
現代の碩学が大学生から勉強し直し世代にまで贈る「知のアリーナ」への招待状。

学ぶといっても作法がある。たんに情報を「知る」段階から、「理解する」「疑う」「超える」という段階を経て、はじめて「勉強」は「学び」に発展するのだが、通常、人は「知る」「理解する」段階で学んだと思って自己満足している。しかしこれは、その時々のデータを更新する繰り返しの作業にすぎない。受験秀才や能吏になれても、現在のような激しい時代の変化に対応できる人材になることはできない。
本書は「学びの塔」である東大の総長を務め、かつ政治思想史の碩学で政治という「歴史の中で人間を動かす学問」を研究と現実とで行ってきた著者が、長年の教育実践をもとに、福沢諭吉、アリストテレス、ヘーゲルやマルクスの知の軌跡に分け入りつつ示す、「勉強」を超えて到達する「学び」の境地。旧来の常識や手本を学び、それを超えて自由になることは、人生の可能性を大きく切り開く。「学び方=生き方」なのだ。だから本書は、長寿時代の生き方ガイドでもある。

○「学び」の四段階――「知る」「理解する」「疑う」「超える」
○「勉強」と「学び」の関係
○新聞を読む「学び」の危うさ
○「考える専門家」と「考えない専門家」
○「見立て」の技法
○学校と社会の「常識」から自由になるために……ほか

第一章 東日本大震災と「学ぶ」ということ 「想定」の呪縛
人間は学ぶと同時に忘れる動物
自然の脅威との闘い方
「学び」の蓄積に壊滅的打撃
想定の枠内での「学び」、想定の枠を超える「学び」
第二章 『学問のすゝめ』を読み解く 「学び」と日本の独立
「学び」は人生と歴史の構成要素
野蛮、半開、文明
英雄中心主義への批判
「私徳」から「大智」へ
第三章 武器としての「学び」 「変えられないもの」を「作り変えられるもの」に
人智が自然を「使役」する
アリストテレスの「学び」の三分類
学問の目的は「良く生きる」ためではなく利益のため
隷属構造からの解放
第四章 「学び」の四段階 「勉強」で到達できないもの
「知る」
「理解する」
「疑う」
「超える」
洗脳や大量抹殺の知的基盤
第五章 何を「学ぶ」のか 学ぶ人の態度
人生で成功するための「勉強」
「勉強」と「学び」の因果関係
偽智者はいないが偽君子は誕生しやすい
出来合いの色眼鏡で「見たいものを見る」
第六章「学ぶ」ことの限界をめぐって 真の「学び」は手本から自由になること
従僕の目には英雄なし
「究極」「絶対」への誘惑
プラトン、レーニンと出会う
万物の尺度は神か、人間か
第七章 専門性と「学ぶ」こと プロフェッショナルの魂
東大の学部の席次
科学的問題解決モデルの死角
「考える専門家」と「考えない専門家」
「見立て」の技法
賢慮・知慮
第八章 政治に見る「学び」 「学ぶ」ことに終わりはあるか?
学ばない政治の災禍
はじめから「良い政治」があるのか
何が王で何が飛車かが問題
「コンクリートから人へ」のアナクロニズム
世論とリーダーの対話が崩壊
賢慮は学べるか
あとがき 「学び」は人生の可能性へのチャレンジ


佐々木 毅[ササキ タケシ]
著・文・その他

内容説明

「学ぶ」とは人生を何度も生きるために「学び続ける」ことである。現代の碩学が大学生から勉強し直し世代にまで贈る「知のアリーナ」への招待状。

目次

第1章 東日本大震災と「学ぶ」ということ―「想定」の呪縛
第2章 『学問のすゝめ』から「学び」を読み解く―「学び」の歴史的定式化
第3章 変革の武器としての「学び」―「変えられないもの」を「作り変えられるもの」に
第4章 「学び」の四段階―「勉強」で到達できないもの
第5章 何を「学ぶ」のか―学ぶ人のあり方
第6章 「学ぶ」ことの可能性と限界をめぐって―真の「学び」は「可能性の束」として現実にこだわること
第7章 専門性と「学ぶ」こと―プロフェッショナルの魂を求めて
第8章 政治にみる「学び」の姿―「学ぶ」ことに終わりはあるか?

著者等紹介

佐々木毅[ササキタケシ]
1942年生まれ。今も旺盛な評論活動を続ける政治思想史の重鎮。1965年東京大学法学部卒業後、法学部助手、助教授を経て1978年に教授。2001年に第二七代東京大学総長、2005年に退任し、学習院大学法学部教授、東京大学名誉教授、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Uzundk

11
「学ぶ」ことそのものについてはあまりに多様で深く簡単にまとめられない。近代から社会の中における学びの主体が"道徳"から"知恵"へと移り、自然を御し、運命を変える力を持つようになった事。20世紀に初めて自分の運命の多くの部分を自分で決められる様になった、問題は人間の運命は人間によってどこまで作られるべきかということで、21世紀はその問いに向かい続ける世紀になると言うこと。知恵は現実に変化をもたらし、私達はその変化を学び新しい可能性を切り開いていく流れの中にある。2016/11/23

壱萬弐仟縁

11
人間は学んだことを、のど元過ぎれば熱さ、忘れる・・・(14頁)。謙虚さを失っては、思い上がってしまい、それでは万全ではなくなる(23頁)。隙が生れるからだろう。学ぶことには、想定枠からはみ出て枠内の学びをすら、相対化することを含むという(29頁)。相対化の時代、とは国際政治学の坂本義和先生の岩波新書だったのを想起した。元東大総長の先生から言われると、本書をも相対化するのは困難な気もする。しかし、真理を疑うのが学問の前提である。本書では福澤諭吉先生も出てくるが、官民の学びの違いはどうか。民から官へ相対化を。2013/06/05

ひこまる

7
自分のようなアホにはこの文章は難し過ぎる・・・と思ったら元東大総長だったのね。次元が違うorz ただ『学び』の際は「知る」「理解する」「疑う」「超える」という四段と、自分の都合の良い方向でしか考えない「従僕の目」にはならないことを大変難しいだろうが常に念頭においてみることにします。2013/04/28

ぷるぷる

6
東日本大震災による被害から学ぶことについて新たに考えをまとめた元東大総長さんのためになる話。中身は日本における学ぶと言えばという感じで福沢諭吉の研究と解説が中心。一番印象に残った文章は【新しい工夫によって一歩一歩前に進むこと以外やりようがない。暴力と権威によって人間が新しい企てを始める能力を圧伏することができない以上、継続的に「学ぶ」ことが残された選択肢である。つまり「すべてがわかっている」という見地はあり得ない】でした。古典からの引用がたっぷりで表現も難しくてとっつきにくいが読んでて知的に高揚できます。2016/02/20

モモのすけ

5
「日本社会は今や姿を消した冷戦や『西側先進国』のイメージから独り立ちできず、依然としてマニュアルを派手に入れ替えながらその周辺をぐるぐる回っているようにしか見えない」2014/04/19

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