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アメリカの終わり

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062820325
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0030

出版社内容情報

世界唯一の大国に対する、最も現実的で最も思慮深い警告!
全世界で一大センセーションを巻き起こした衝撃の書、ついに上陸!日本版オリジナルの「終章」を書き下ろし。

フクヤマが投げかける「岐路に立つ世界」への本質的問いかけ
●アメリカは「特別な国」なのか?
●アメリカの「善意」は、なぜ世界に受け入れられないのか?
●民主主義は本当にテロを抑止することができるのか?
●ブッシュ政権は本当にネオコンに乗っ取られているのか?
●聖戦主義テロリストは、本当に中東で生まれているのか?
●国連は役に立つ存在なのか?

フランシス・フクヤマ[フランシス フクヤマ]
著・文・その他

会田 弘継[アイダ ヒロツグ]
翻訳

内容説明

「ネオコンは変容した。もはや支持することはできない」―ウォルフォウィッツ前国防副長官らとともにネオコンの主流を歩み、クリントン政権時代には「対イラク強硬策」を主張した論客、フランシス・フクヤマが、“転向”を表明した。近視眼的なものの見方しかできなくなったアメリカの“弱点”を鋭くえぐり、危うい状態に陥った世界への新たな展望を示す本書は、洞察の深さと、精緻な論理構成から欧米で喝采を浴び、ベストセラーとなった。名著『歴史の終わり』以来の転換点に立つフクヤマの最新政治思想論。

目次

第1章 原則と分別を喪くした国
第2章 ネオコンの来歴
第3章 脅威とリスクと予防戦争
第4章 疑いの眼を向けられるアメリカ
第5章 アメリカの限界
第6章 新しい世界秩序を求めて
第7章 新たなる外交政策
終章 二〇〇六年―イラク戦争が招いたもの

著者等紹介

フクヤマ,フランシス[フクヤマ,フランシス][Fukuyama,Francis]
1952年、アメリカ・シカゴ生まれ。コーネル大学で西洋古典学を学んだ後、ハーバード大学大学院で政治学博士号を取得。ランド研究所を経て、1981~82年と89年の二度にわたって米国務省政策企画部で中東、欧州を担当。89年11月のベルリンの壁の崩壊直前に、外交専門誌「ナショナル・インタレスト」夏季号に発表した論文「歴史の終わりか?」で世界中に大きな波紋を投げかけた。現在は、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)教授を務める

会田弘継[アイダヒロツグ]
1951年、埼玉県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業後、共同通信社に入社。ワシントン支局記者(1988~91)、ジュネーブ支局長(93~97年、99~2000年)、ワシントン支局長(2002~05年)を歴任した後、現在、編集委員兼論説委員。東京外国語大学非常勤講師(アメリカ現代思想・政治)、同志社大学一神教学際研究センター共同研究員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

31
二つのキーワード、ネオコンとレジームチェンジ(体制転換)によりアメリカの方向性に変化が見て取れる事など列記。現在の北朝鮮問題がサダムフセインのイラクに見て取れる。1981年にイスラエルによりオシラク原発破壊が行われていなかったなら、フセインの覇権は続いていただろう。金正恩もICBMの確保により生き残りを図っている事がわかる。軍事力で世界を圧倒する米国であるが、ベトナム、イラク、アフガニスタンと勝ちきれていない。甘い考えで金正恩を叩くと蜘蛛の子を散らすごとくテロが勃発するかもしれない。続く→2017/12/22

takao

3
ふむ2023/12/01

KA

2
原題は "America at the Crossroads"で、ケーガンら超タカ派のネオコンとイラク侵攻をしたブッシュ政権を批判し「やつらは本物のネオコンとちゃう!」と怒っている。『歴史の終わり』の著者らしく、ハード・パワー(軍事力)、ではなく、ソフト・パワーで攻めろと主張しているのが笑った。「転向した」と言われるが、基本自身の主張はそんなに変わっていない。本書を読んで一番恐ろしいのは、2006年時点でアメリカ撤退後のISISの出現をほぼ予見しているところ。誤った戦争が導いた最悪の論理的結。2021/06/03

横丁の隠居

1
フクヤマ氏は、自分はネオコンだったが間違った戦争だったイラク戦争に突入したのは、自分とは違うネオコンだと主張して自らを弁護する一方、「善意の覇権」という言葉でアメリカを弁護しようとする。我々の眼から見えているアメリカの独善・欺瞞・攻撃性・不当な他文化への介入という側面がまったく見えていないと思われる。アメリカはその軍事力だけで他の国に恐れられておりかつ嫌われているということの自覚がないことを自ら露呈している。非常に面白い。2015/10/12

sekaisi

1
実読時間4時間30分2015/04/16

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