講談社+α文庫<br> 就職がこわい

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講談社+α文庫
就職がこわい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062811781
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

本当の原因と解決策
「なぜか内定が出ない」「就活をしたくない」若者心理を解き明かした名著、待望の文庫化!

●就活から早々にリタイアした
●できればずっと学生でいたい
●エントリーシートを書くのが“苦痛”、面接は“拷問”
●お金のために働きたくない
●自分にしかできないことをやりたい、でもそれが何かわからない
就職に希望を持てないばかりか、逃げ続けようとする若者たち。そこに潜む「もっと根本的な生き方の悩み」に気鋭の精神科医が“メス”を入れ、現実の解決方法を探る!

第一章 就職と不安
結局、自分なんか誰も必要としてくれないんです
無業という進路
就職をあきらめるまでの四段階
リタイア型の具体例
若者が抱く「不安」の定義
会社という戦場
自分がどうなるかわからない
インターンシップで増す不安
ハッキリとした不安、曖昧な不安
でも、何をしたいかわからない
「就職試験は恐怖」
離職の理由も“人間関係”
就職活動がトラウマになる
友だちづき合いは“引き出し化”
回避される職業決定
自己効力感という自信
「いつか」を待ち続ける若者たち
疲れやすい学生が増えている
あくまで自分に合ったペースで?
大事なのは「自分らしい生活か」

第二章 『絶対内定』にすがる若者
あれ、あの気分の高まりは何だったのだろう?
学生をやる気にさせるためには
職業探しは自分探し
夢探し=就職
名指しされてわきたつ「高揚感」
自己催眠状態の必要性
熱狂の嵐が過ぎ去ったあとには
受け入れたら勝ち組なのか

第三章 就職を遠ざける五つの病理
お金のためには、働きたくない
1就職と解離
バブル崩壊と無業者と解離性障害
サバイバル術、適応としての解離
2就職と短絡
理解されない「まわり道」
3就職と自己愛
「私は特別」なはずなのに……
4就職と万能
5就職と“自分探し”
晩婚化問題と就職の共通点
自分探しを勧める危険性

第四章 「女であること」と就職未満
女の子っぽい仕事に就いて、早く結婚したい
ジェンダーフリーの世の中は幸せか
女なんだから女らしいのはあたりまえ
女らしさが進路選択を狭めるまで

第五章 就職問題の背景
この仕事は、私でなくても誰でもできる
決められない、考えてない、仕方ない
悪いのはどっちだ
「私だけへのメッセージ」を求めて
“その他大勢”感──少子化時代なのに
どこかに「私だけにしかできないこと」が?──オンリーワン幻想

第六章 打つべき手があるとすれば
あなたは人生のエキストラでは絶対にない
仕事はすべてを解決してくれない
自立を阻む親のエゴ
ひとりひとりに届くメッセージとは
おわりに


香山 リカ[カヤマ リカ]
著・文・その他

内容説明

就活から早々にリタイアした・できればずっと学生でいたい・エントリーシートを書くのが“苦痛”、面接は“拷問”・お金のために働きたくない・自分にしかできないことをやりたい、でもそれが何かわからない…。就職に希望を持てないばかりか、逃げ続けようとする若者たち。そこに潜む「もっと根本的な生き方の悩み」に気鋭の精神科医が“メス”を入れ、現実の解決方法を探る!「なぜか内定が出ない」「就活をしたくない」若者心理を解き明かした名著、待望の文庫化。

目次

第1章 就職と不安―結局、自分なんか誰も必要としてくれないんです
第2章 『絶対内定』にすがる若者―あれ、あの気分の高まりは何だったのだろう?
第3章 就職を遠ざける五つの病理―お金のためには、働きたくない
第4章 「女であること」と就職未満―女の子っぽい仕事に就いて、早く結婚したい
第5章 就職問題の背景―この仕事は、私でなくても誰でもできる
第6章 打つべき手があるとすれば―あなたは人生のエキストラでは絶対にない

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道札幌市に生まれる。東京医科大学を卒業。精神科医。帝塚山学院大学人間文化学部人間学科教授。学生時代より雑誌等に寄稿、その後も臨床経験を生かして、各メデイアで社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍し、現代人の“心の病”について洞察を続けている。専門は精神病理学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

7
いいこと言ってますね。心理主義的なのが多少気になるが。2014/03/01

ちあき

5
現就活生の私にはなんか求めてるものと違った。分析も正しいのだろうか。私は怖いけどなにがなんでも就職したいタイプ。就職が怖いというより、就職できないことの方が怖い。私の周りにはそういう人も多い。そういう学生のことは書かれてなくて、就活しない人のことばかり書いてあったのでなんか的外れな感じがした。2013/03/29

がっち

5
自分も就職が怖かった。なぜ怖いのか、それは社会にでたくないという意味で怖いわけではないのである。ブラック会社やら、夢やらという言葉がはびこっているためであり、大人に憧れなくなったのが問題ではないだろうか。しかし、何ごともやってみないとわからない、社会にでよう、それが恐怖に打ち勝つための一歩であると感じた。2013/01/24

ゆず

4
再読。ちょうど4年前に読んだ時には怖いほど当てはまった内容だった。でも実際に就活を経験した今は、「なるほど~」と思うことはあるものの、書かれているような「今の自分も将来の自分もわからなくて不安だから就活しない」という若者像には共感出来なかった。むしろ将来がわからないからこそ「こうなりたい」「こんな風に生きていたい」をイメージして、それが叶えられそうな会社や仕事を必死に探して追いかけてたのが実情。共感しないからこそ、客観的に内容を掴もうという姿勢で読めたのはマル。2013/07/26

コニコ@共楽

3
「就職がこわい」というタイトルに惹かれて読んでみた。普段、私がもっていた若者のぼんやりとした“不安”を分析していて興味深かった。将来に対しての社会的不安というよりも、自分自身がどうなるかわからないという不安から、「何も考えられない」とか「自分の状況を決められないし、それは仕方がない」ということが起こってしまうというのだ。筆者は、この目の前の状況を何の疑問もなく受け入れてしまうことを危惧しているが、私もこの点に強く共感した。2013/11/06

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