講談社+α文庫
北方領土 特命交渉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 410p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062811668
  • NDC分類 319.103
  • Cコード C0195

内容説明

生死を賭けた取引、血も凍る謀略…ついに明かされた北方領土返還交渉の全内幕!交渉の最前線で奮闘した、ロシア人に最も信頼された政治家と外交官が語る驚愕のインサイド・ストーリー!エリツィン、プーチンらの懐深く食い込んで勝ち取った数々の成果が、なぜ日本のために生かされなかったのか?返還寸前まで来ていた北方領土を捨て、私利私欲に走り、異能の政治家と外交官を嵌めた売国奴たちは誰か―。

目次

文庫版まえがき 「何度も手が届きそうになった北方領土」
プロローグ 「複数の総理大臣から受けた『特命』」
第1章 川奈「秘密提案」
第2章 北方領土「外交秘史」
第3章 最大の好機「クラスノヤルスク会談」
第4章 元島民の本心
第5章 官僚と政治家のための国益
第6章 隠されていた真実
エピローグ 「北方領土交渉を阻む勢力」
文庫版対論 外務官僚の謀略

著者等紹介

鈴木宗男[スズキムネオ]
1948年、北海道に生まれる。拓殖大学卒業。衆議院議員・中川一郎の秘書としてスタートし、1983年、衆議院議員選挙に初当選。その後、防衛政務次官、外務政務次官、衆議院議院運営委員長、北海道・沖縄開発庁長官、内閣官房副長官、自由民主党副幹事長、同総務局長などを歴任。2002年、外務省をめぐる疑惑事件に巻き込まれて自由民主党を離党。同年、斡旋収賄の容疑で逮捕される。2003年に保釈。2005年9月の衆議院議員選挙に際し、新党「大地」を旗揚げし、復活を果たす

佐藤優[サトウマサル]
1960年、東京都に生まれる。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在イギリス日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、1995年より外務省国際情報局分析第1課に勤務。2002年5月に背任容疑で、7月に偽計業務妨害容疑で逮捕され、現在、起訴休職中(元主任分析官)。外交官として勤務するかたわら、モスクワ国立大学哲学部客員講師(神学・宗教哲学)、東京大学教養学部非常勤講師(ユーラシア地域変動論)を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyako Hongo

15
ムネオとマサルの愛のメモリー(個人の感想です)。ムネオ騒動という利益供与事件で実刑判決食らった国会議員・鈴木宗男と元外務省官僚・佐藤優の二人による恨みの詰まった暴露本。なんせこの二人が進めてた北方領土返還を台無しにされたんだから恨みは深い。□ソビエト崩壊時にほとんど手が届いていた返還を台無しにしくさった官僚を実名と写真入りでばっちり解説。無能、売国奴と言い切るあたり相当キてやがんな観があって、下手な文春砲よかよっぽど下世話で楽しめる。特に六章からエピローグ、後書き対談がお勧め。当事者証として価値あり。2017/12/27

月式

3
鈴木宗男・佐藤優コンビの日露外交秘話…というより大半が無能な外務官僚のダメ出しです(笑)そろそろ北方領土問題は動きがありそうなので、これまでの経緯をざっとさらうには解りやすくてお手軽な書。本筋とは関係無いが、小渕首相がかなり激情型の性格だったのは意外でした。そしてその小渕首相が大田實海軍中将の遺族との縁がきっかけで沖縄サミットを企画したという記述に奇妙なシンクロを感じました!2013/06/14

夕陽に別れを告げて

2
二人の対談という形で忖度無しの本音が語られ、外務官僚や学識者への辛辣な言葉も。正直なところ、本書のみをもって、その主張が正しいか判断できないが、出版後相当年数を経た現下の状況をみると、遠からずかも。他の文献と比較勉強して、自分なりの判断基準を考えてみたい。2021/08/09

なお

2
鈴木氏・佐藤氏が逮捕されて以後。北方領土返還は遠退いていてしまった。例えば、インフラ整備や外国資本が投入されている件から両氏がこれまでに使用した交渉方法は使えない。そこで彼らはアイヌに土地を返す事を目的とする民族問題での攻め方も紹介するが、正直そこまで日本は追い詰められているのかという印象を持った。二人が当時の官僚や政治家を責めることは理にかなっている。しかし彼らもまた権力の中枢にいたのならここは引けないという箇所で国益の為に我を通して欲しかった。2016/05/19

しーもあ

2
北方領土交渉に関して、鈴木宗男と佐藤優の両氏が行ってきたことを対談形式で述べているんだけど、外務省や北方領土返還運動に携わっている人の悪口だらけなのがおかしい。笑 ただ両氏の主張は一方的ではあるけれど、筋道はしっかりと通っているし、やってきたことに対する自信も感じられる。宗男さんのことはいろんな人から話を聞くんだけど、味方にすれば最強、敵に回すと最悪、そんな人2015/05/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/107374
  • ご注意事項