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講談社+α文庫
少年をいかに罰するか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 424p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062811439
  • NDC分類 327.8
  • Cコード C0195

出版社内容情報

※本作品は2001年5月、春秋社より刊行された『少年の「罪と罰」論』を文庫収録にあたり改題し、加筆、改筆したものです。

内容説明

2000年11月、少年法は半世紀以上ぶりに改正、重罰化された。そして、少年犯罪をめぐる新たな裁判―2007年5月、光市母子殺人事件の差し戻し審議―が始まった。被告の元少年に対する判決を、日本中が注目している。「少年は死刑にするべきか…」。改正少年法の矛盾点と改善案を、評論家とジャーナリストが徹底討論。少年犯罪の実情を公開し、いま何を変えるべきかを探る一冊。

目次

序章 「少年法改正」と光市母子殺害事件をめぐって(「少年」の概念;「少年」を裁くのか、「脳」を裁くのか;光市母子殺害事件に関する精神鑑定)
第1章 風潮(少年犯罪の真実;現代の少年事件の本当の特徴)
第2章 システム(改正で事実認定の欠陥は埋められたか;改正法の重罰化をどうみるか;少年の更生はどうすべきか)
第3章 被害者と報道(混乱する少年犯罪報道;被害者は何を求めているのか;被害者をい癒すために何ができるか;少年犯罪を論じた知識人を斬る)

著者等紹介

宮崎哲弥[ミヤザキテツヤ]
1962年、福岡県に生まれる。評論家。研究開発コンサルティング・アルターブレイン副代表。慶應義塾大学社会学科卒業。同大学法律学科中退。論壇誌での執筆活動、テレビのコメンテーターやラジオのパーソナリティーなど、さまざまなメディアで活躍中。政治・社会問題からサブカルチャーまで幅広い分野に精通している

藤井誠二[フジイセイジ]
1965年、愛知県に生まれる。ノンフィクションライター。高校時代からさまざまな社会運動に参加したのち、週刊誌記者を経て現在に至る。当事者に伴走しながらの綿密な取材と調査をもとにした、社会矛盾をえぐるルポルタージュを身上とする。ラジオのパーソナリティーを務めるほか、愛知淑徳大学で教鞭を執る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

20
2008/10/15 Amazonにて購入。 2012/8/26~9/11 最近、再び注目を集める少年犯罪。本書は2001年に改正、2007年に再改正された少年法について、藤井誠二氏と宮崎哲弥氏が対談形式で課題、問題点を指摘していく。私は厳罰化やむなし派であったが、本書を読んで少し考えが変わった。心の問題というのを何処まで他人が推し量れるのだろうか。難しい問題であり、今後も注意深く見守る必要がある。 2012/09/11

たらこ

2
ずいぶんと長い期間をかけてしまったので、感想を書きづらい。少年非行の被害者側の立場について考えさせる本であった。主に、システムや言説については宮崎氏が、取材に基づく生の声については藤井氏が担当。2010/06/09

tooka

2
今までは被害者の視点が欠けていたという前提から、少年法のあり方や犯罪被害者のありようが学べる。熱意を感じるのでページを進める手はスムーズ。2008/11/25

とこちゃん

1
様々な少年事件に関する問題や少年法の改正。興味がある話題だったのでこの本を手に取りました。2人の識者による対話形式の分析はとても興味深く、また今でも残る問題点や、少年とはそもそもどういうものなのか、という根本的な話までよく理解できました。また、お二人の意見が僕の考えている意見と方向性が近かったので共感できる部分がたくさんあり、報道を見ながら何となくモヤモヤしていたものが少しスッとしました。 2017/05/03

新橋九段

1
長いが大して目新しい議論はない印象。立場上当然かもしれないが藤井氏が被害者側によりすぎている気も。だからこそもう1人いるバランスが重要になっているのだが。2016/04/11

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