講談社+α文庫
何も持たなくても幸せに生きる方法―英国セント・キルダ島の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062811187
  • NDC分類 293.32
  • Cコード C0195

内容説明

北の果て・世界遺産の島に誇り高い勇者たちが住んでいた。知恵と勇気をもって日々の糧を得、朝に夕に満足して生きる幸福。グローバルスタンダードと正反対の、そんな地の果てセント・キルダ島に文明が押し寄せ、島民は離島を余儀なくされる。不慣れな都会で仕事を求めてさまようただの貧民として都会に吸収されたとき、人々は…?人間にとって大切なもの、守るべきものがわかる本。

目次

はるかなる足音
今日することを皆で決める習慣
牛と暮らす石積みの家にこだわる
地代を払っても住み続ける島
鳥猟と七人の強いロープの絆
伝説と信仰が支える生き方
イギリスで最も質素で平和な暮らしの手本
教会がすすめた生活改革の功罪
学校教育がもたらした皮肉な結末
海だけが配達できる孤島からの手紙
イギリス本土から押し寄せる観光客が見たかったもの
誰も止められない村の衰退
三六人が受け入れた最後の決断
本土移住の日
何が一番幸せだったか
魂が還っていく島へ

著者等紹介

井形慶子[イガタケイコ]
1959年、長崎県に生まれる。大学在学中から出版社でインテリア雑誌の編集にたずさわる。その後世界60ヵ国に流通する外国人向け情報誌「Hir@gana Times」を創刊し、話題をまく。28歳で独立、出版社を興し、個性的な暮らしをテーマにした情報誌「ミスター・パートナー」を発刊する。出版社経営のかたわら、長年興味をもつイギリスについてのエッセイを執筆。その視点が大きな共感を呼び、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ざっく

7
思ったより無名本だった。読書メーターの感想もこれで2件目か。人と比較しないことは、メリットもあれば、デメリットもある。人と比べないことで、幸せは手に入りやすいだろうが、成長のスピードは落ちてしまうのかなと思う。ごく周辺の人たちだけの世界で生きていく分には、今の生活を維持すれば良いが、世界が戦争を中心とした技術競争で発展してきたことを考えると、強くならなければ淘汰されてしまう危機感を原動力にすることも必要なのだろう。平和に慣れた世の中だから、脱成長を唱えることができるのかもしれない。2022/03/09

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