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東インド会社とアジアの海

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062807159
  • NDC分類 209
  • Cコード C0322

出版社内容情報

史上初の株式会社とアジアの交流200年史17世紀初め相次ぎ誕生した東インド会社は、胡椒など人気商品を求めてアジアに進出した。各地の商館 とアジアの人と物の交流から世界史の新局面に光をあてる。

第1章 ポルトガルの「海の帝国」とアジアの海
第2章 東インド会社の誕生
第3章 東アジア海域の秩序と日本
第4章 ダイナミックな移動の時代
第5章 アジアの港町と商館
第6章 多彩な人々の生き方
第7章 東インド会社が運んだモノ
第8章 東インド会社の変質
第9章 東インド会社の終焉とアジアの海の変容


羽田 正[ハネダ マサシ]
著・文・その他

内容説明

喜望峰からバタヴィア、そして長崎にいたる海域を「商品」で結んだ東インド会社。ヨーロッパの商人とアジアの人々の接触と交流を軸に、海を舞台に展開した一七、一八世紀の世界と近代への胎動をダイナミックに描く異色作。

目次

第1章 ポルトガルの「海の帝国」とアジアの海
第2章 東インド会社の誕生
第3章 東アジア海域の秩序と日本
第4章 ダイナミックな移動の時代
第5章 アジアの港町と商館
第6章 多彩な人々の生き方
第7章 東インド会社が運んだモノ
第8章 東インド会社の変質
第9章 東インド会社の終焉とアジアの海の変容

著者等紹介

羽田正[ハネダマサシ]
1953年、大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第3大学で博士号取得。比較歴史学専攻。京都橘女子大学助教授を経て、東京大学東洋文化研究所教授。主な著書に『イスラーム世界の創造』(東京大学出版会、アジア・太平洋賞特別賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あなほりふくろう

18
東インド会社をとおして洋の東西、果ては日本まで繋がる物流、人の交流。ワンテーマながらその守備範囲は広く、そして面白いトピックが満載であった。まさに不勉強なところで非常に面白かった。通史としてもしっかり描かれていたので、今後色々な資料に触れながら何度もこの本を開くことになりそう。2013/10/07

クラムボン

17
世界通史の一冊なので「古代インド」とか「中世ヨーロッパ」の様に一定の時代と地域を対象にするのだが、その論法で言えば17,18世紀のアジア海域となる。海域を舞台に例えると主役が《オランダ・イギリス》で敵役が《インド・東南アジア》か? 更に脇役陣にポルトガル、フランス、イスラム、中国、日本と続き、端役にも米国が控えるので、ほぼ全世界だ。舞台回しの「東インド会社」を通すと、海上交通の困難さ、商品の流通の複雑さ、各地域での《国家意識》の違いなど、複眼的にこの時代を理解できるハズだが、さて、どれくらい分かったか…。2023/04/16

15
東インド会社とアジアにおける交易の歴史を政治・経済・人物の面からみた力作。「アジアにおける植民地化の差異」を、西・南・東南アジアと東アジアにおける「海の質」から導きだしたのが面白い。前者は経済、後者は政治の海であり、交易への寛容度の違いが後年の西洋の介入の差として現れる。「陸の帝国」概念のみ考えていた私には印象深かった。またプラッシーの戦いの過大評価への指摘も新鮮。「アジアの海」を西洋人が大いに活かした事が現代の我々の文明の基礎に繋がっているのは確かなことである。例えそれが功罪半ばだとしても。2015/06/15

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12
最近読了した「大航海時代の海域アジアと琉球」が面白かったので、少し世界や時代を広げてみようと借りた本。深堀りの内容というよりはかなり広範なトピックを取り上げた感があるが、オランダ・イギリス・フランスを中心に各国で設立された東インド会社の栄枯盛衰と近代主権国家形成の過程がリンクしていて面白かった。何事も欧米中心の現代だが、そこに至る道程には豊かなアジアのモノや文化が必要であったことが強調され欧米優位思想に一石を投じていたり、アジアにおける日本の特異な国家観形成にも触れられていて非常に刺激的な内容だった。2023/03/29

マサキ@灯れ松明の火

10
とても面白く、興味深い内容です♪海路を知るには、良い書籍です♪2016/12/28

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