講談社文庫<br> JAL虚構の再生

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講談社文庫
JAL虚構の再生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 363p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062779289
  • NDC分類 687.067
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「JAL軌跡の再生」は嘘だ!稲盛和夫CEOの経営手腕を手放しで賛美するだけでは、問題の本質を見抜けない。告発のドキュメント。JALはなぜ破綻し、どのように「再生」したのか?

省益を優先し、垂れ流した巨額融資を突然ストップする財務省。
批判を恐れ、債権の政府保証に逡巡する政治家。
足を引っ張りあい、リーク情報を流しあう経営トップ。
勝利なき撤退を余儀なくされていく、企業再生のプロたち。
積み上がった負債総額は、2兆3221億円――。
腐肉で膨れあがったフラッグキャリア・JALの迷走劇を、余すところなく描いた意欲作。

「JALの再生」が検証される今、待望の文庫化!

プロローグ
第1章 政権交代が開いた扉
第2章 タスクフォース、再生へのシナリオ
第3章 会社更生法申請へ
第4章 破綻への軌跡
第5章 羽田国際化、競争激化へ
最終章 錯綜する再生へのシナリオ
エピローグ
文庫版あとがき
主な参考文献


小野 展克[オノ ノブカツ]
著・文・その他

内容説明

あの破綻劇から4年―。「JAL奇跡のV字回復」の舞台裏では、国家の過剰支援が潜み、日本の空には深刻な国際競争力の低下が迫っている。稲盛和夫CEOの経営手腕を手放しで賛美するだけでは、問題の本質を見抜けない!世間の常識を覆す、告発のドキュメント。

目次

第1章 政権交代が開いた扉
第2章 タスクフォース、再生へのシナリオ
第3章 会社更生法申請へ
第4章 破綻への軌跡
第5章 羽田国際化、競争激化へ
最終章 錯綜する再生へのシナリオ

著者等紹介

小野展克[オノノブカツ]
1965年北海道生まれ。嘉悦大学ビジネス創造学部教授。慶應義塾大学卒業後、共同通信社入社。旧大蔵省、金融庁、農水省、旧運輸省などの中央官庁や日銀、日航、全日空などのエアライン、大手銀行などを取材してきた。2012年に共同通信社を退社、現職に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リキヨシオ

11
ニュースではぼんやり聞いていただけだったけど、民主党の政権下も重なってこんな事が起こっていたなんて!と驚きました。巨大すぎる組織はこのまま悪化するのが判っていてもすでに遅し!管理と修正ができなんのだと思いました。2014/12/23

エリナ松岡

7
『ユニクロ帝国の光と影』に似た、告発本の類と思わせるタイトルとカバーなんですが、暴露ともいえず、特定のグループを攻撃するわけでもなく(まんべんなく皮肉る感じ)、情報量も多くなかなか面白いです。ノンフィクションのはずなんですが小説のように面白いので、創作部分がどの程度あるかの方が気になってしまいました。「文庫版あとがき」では近況(2014年8月時点)を十数ページ割いて解説してくれていてとてもありがたいです。2015/12/25

piro

4
内容からするとタイトルはちょっと違和感ありですが、JALの破綻・再生の裏側について、偏った視点ではなく、事実に基づき客観的に語られていて読みごたえがありました。想像はしていましたが、政・官・民それぞれの思惑が絡み合い、激しい争いが繰り広げられたことがよくわかります。文庫版あとがきでその後の情勢(2014年時点)がフォローされているのも良いのですが、そこから更に状況が変わっているので続編が欲しいところです。2016/06/28

かぶき者

4
様々な視点から日航の破綻、そして再生へ動く政官財の動きを記録したノンフィクション。 経済にも政治にも明るくないし、難しい融資手法なども出てきますが、なにしろつい最近の出来事を、現役官僚、政治家などの実名を挙げ、裏舞台がどうであったかを描いてあるため、非常に迫力がある。そしてなによりすばらしいのが、視点に偏りがなく、あくまで事実を客観的に書いてあること。国益を守るという旗印の下、それぞれの権益のひっぱり合い、主導する立場である政権の交代と、民主党の未熟。冨山和彦氏はさぞかし悔しかったのではないか。2015/02/11

さわたり

4
民主党政権下で発足した「タクスフォース」、実績のあるスーパーエリートが顔を揃えても、志なかばで終わらざるをえなかったJAL再生、 彼らの仕事をもう少し見たかった。2014/09/21

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