講談社文庫
怪談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062778572
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

現代の片隅で起きている、不可解で奇妙な出来事。滑らかなストーリーテリングに乗せられて辿り着く、驚愕唖然の結末に背筋が凍る!現代の片隅で起きている、不可解で奇妙な出来事。
滑らかなストーリーテリングに乗せられて辿り着く、驚愕唖然の結末に背筋が凍る!

雪おんな
ろくろ首
むじな
食人鬼(じきにんき)
鏡と鐘
耳なし芳一


柳 広司[ヤナギ コウジ]
著・文・その他

内容説明

残業を終え帰路を急ぐ赤坂俊一が真っ暗な坂道をのぼる途中、うずくまって泣いている女を見かけた。声をかけると、女はゆっくりと向き直り、両手に埋めていた顔をしずかに上げた―その顔は(「むじな」)。ありふれた現代の一角を舞台に、期せずして日常を逸脱し怪異に呑み込まれた老若男女の恐怖を描いた傑作6編。

著者等紹介

柳広司[ヤナギコウジ]
1967年生まれ。2001年『黄金の灰』でデビュー。同年『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞を受賞。’09年『ジョーカー・ゲーム』で第30回吉川英治文学新人賞と第62回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

107
小泉八雲の『怪談』のオマージュで、舞台を現代に置き換えたミステリ仕立ての短編集です。夢オチか?・・・そして・・・など、謎解きよりも奇妙な味の方が近いでしょうか。この手の作品は、往々にして、スラスラ読めて、スカッと忘れしまうのです。そもそも、本家本元の『怪談』を、しっかりと読んだことがありませんしね。雪おんな、ろくろ首、むじな、食人鬼、鏡と鐘、と続き、本短編集のラストを飾るのは、ご存知「耳なし芳一」。ストーリーが本家本元の「怪談」をなぞっており、なおかつオチが効いています。本作品がマイ・ベストです。2020/01/03

mocha

89
八雲の『怪談』を底本に、現代のミステリーに仕立て直した6篇。「雪おんな」女の情が怖い。男の誠意のなさはもっと怖い。「耳なし芳一」ビジュアル系バンドの“ヨシカズ”が“HEIKE”を歌うという設定にわくわくしたが、オチにちょっと肩透かし。以前同作者の『虎と月』『漱石先生の事件簿』を読んだが、元ネタとの距離感がとてもいいなと思う。2016/02/27

KAZOO

77
またやってしまいました。出張に行くときにあまり本を持って行かないと、そこで本を買ってしまうのですがこの本はすでにハードカバーでもっていて2度目でした。時たまやってしまうのです。まあ内容は小泉八雲の「怪談」を換骨奪胎して別のものに仕上げていますが題名だけは同じもので現代に置き換えています。まあ楽しめます。2015/05/23

アッシュ姉

74
小泉八雲の怪談をモチーフに、現代風に大胆にアレンジした柳広司版の怪談。リメイク技が冴え渡る逸品で、怖くはないが面白い。やっぱり柳さん好きだわと実感した一冊。雪おんな、ろくろ首、食人鬼など、どれも面白かったが、耳なし芳一に出てくるビジュアル系バンドの歌詞がツボで笑った。むちゃくちゃダサいようで、不思議とスタイリッシュ。柳さんの遊び心のセンスに脱帽。2018/06/12

BlueBerry

67
短めで分かり易い短編集で読みやすくて良かったです。これから夏だからそうユー意味では時期的には合っているように思います。2014/07/18

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