講談社文庫<br> あすなろ三三七拍子〈下〉

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講談社文庫
あすなろ三三七拍子〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062777384
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

若き応援団員それぞれに降りかかる苦悩。オトナたちにも試練が。みんな、生きるのは大変だ。それでもがんばる君を、俺は応援したい。社長命令で潰れかけのあすなろ大学応援団長に「出向」したエール商事の総務課長・藤巻大介、45歳。学ランに身を包んだオヤジの応援物語はますます過熱する!

地獄の合宿を終え、『団』として成長した団長・大介と三人の団員たち。しかし初陣直前、鼓手・健太の父が危篤に陥る。軋轢を抱えながら向き合う父子に、オヤジ団長・大介が伝えられることはあるのか。応援に、できることはあるのか。

俺たちみんな、生きるのは大変だ。オトナもコドモも、つらいことばかりだ。
だからこそ、大切なひとを応援するきみに、俺はエールを送る!
人生の岐路に立つ若い団員たち、重い荷を負う同い歳たち、そして同じ時代を生きるすべてのひとに、届け、オヤジの応援歌!

第五章 初陣
第六章 さらば友よ
第七章 そして父は途方に暮れる
最終章 合言葉は押忍!


重松 清[シゲマツ キヨシ]
著・文・その他

内容説明

地獄の合宿を終え、『団』として成長した団長・大介と三人の団員たち。しかし初陣直前、鼓手・健太の父が危篤に陥る。軋轢を抱えながら向き合う父子に、大介が伝えられることはあるのか。人生の岐路に立つ若い団員たち、重い荷を負うオトナたち、そして同じ時代を生きるすべてのひとに、届け、オヤジの応援歌!

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。’91年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、’10年『十字架』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

135
学生の頃、武道系の部に身を置いた私にとって、重松氏の描く応援団の世界は気分としてよくわかる。もちろんズバリ同質ではないのだが。理由も目的もなくとにかくやる。ひたすら頑張る。それが当たり前に出来るようになったとき、いや、当たり前も何も余計なことを考えることがなくなったときに到達している境地があるのだ。武道系の部の合宿は外から見ればしごきだ。理屈はそうだ。おそらく周りからは冷ややかな目で見られることだろう。しかし一度とことんまでそれをやってみるがいい。理に背いても情に適うこころよい世界がそこにはあるはずだ。2014/08/02

yoshida

132
予想以上に熱く、楽しく、ホロリとくる作品。社命であすなろ大学の応援団存続に励む藤巻。45歳で大学生に混じり応援団の活動を行うことはハードルが高い。更には応援団独特の文化と伝統にも戸惑う。団の活動を通じて、藤巻は様々なことに気付く。誰もが誰かに応援されている。若い世代だったら親や友人に応援されている。ある程度の年代になれば同僚や新しい家族も加わるだろう。自分を応援してくれる人に出会えることは幸せである。何より、自分が誰かを応援できるようになりたい。生き辛い世の中はそうして廻っている。私もそうありたい。押忍!2020/09/27

りゅう☆

97
応援団としての活動ぶりやみんなの成長が伺える。健太の父の死、初陣、玲奈のケガ、山下の決断と齋藤のオトナ泣き、美紀と翔のラブラブを見て動揺する大介、ケイガクへのケジメ、ベケの正体、そして任務を全うし応援団を去り行く大介へのエール。応援~自分以外の誰かのことをひたすらに、がむしゃらに思うということ。人生の中でたったの半年間のことだけど、大人になってこれだけ充実して濃厚な時間ってなかなか送ることはできないよ。リーダーを振り続ける姿に感無量。また登場人物にモデルがいてそこから生まれた作品ってのもまたよかったです。2019/08/11

さっとん

83
上巻も良かったですが、それ以上の面白さと感動がありました。 学生時代に運動部にいた自分としては(ここまで極端ではなかったものの)懐かしさを覚えました。 登場人物もみんな良いキャラしていて思わず応援したくなります。 最初は鬱陶しいと思っていた齊藤と山下のOBコンビもいつしか大好きに(笑) 特に終盤は胸が熱くなり、満員電車の中で涙しそうになりました。 自分も家族や友人・同僚など周りの人を応援できる、応援してもらえる人間になれるよう頑張ろうと思います。2019/07/23

kotetsupatapata

73
星★★★★★ 上巻以上に激アツなストーリーで、時折ホロリとされられながら下巻一気読み 特に大介の応援団ラストを飾るケイガク戦の下りは涙無しでは読めませんでした。 今の世の中こんな暑苦しいのはダサいし、格好悪いのかもしれませんが、時にオトナになると世代や立場のしがらみに板挟み、本音と建て前に右往左往し自分を見失うこともしばしば そんな我々オトナやこれからオトナになる予備軍に送る壮大な応援歌たる一冊でした。人が生きているということは、誰かを応援し、誰かに応援されている事の繰り返しなんでしょうね 以上押忍!! 2022/09/11

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