出版社内容情報
森村 誠一[モリムラ セイイチ]
著・文・その他
内容説明
将軍綱吉の極秘。それを知った伊賀最後の忍者流英次郎はわずか数名の同志と天才女医おそでに扶けられ、強大な権力に立ち向かう。名君に転じた将軍の力を削ぐかのように、陰謀が仕組まれた。徳川西国の要、浅尾藩で御家騒動が勃発。江戸城に潜入する暗殺軍団。血煙を浴びる英次郎一統は、活路を斬り開けるか!?西国雄藩の波高し。疾風怒涛の第二弾。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。9年余のホテルマン生活を経て、1969年に『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、1973年に『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。1976年、『人間の証明』でブームを巻き起こし全国を席捲、時代小説も手がけ、精力的な執筆活動を行なっている。2004年、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。デジカメ片手に俳句を起こす表現方法「写真俳句」も提唱している。2011年、講談社創業100周年記念書き下ろし作品『悪道』で、吉川英治文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こういち
3
荘厳な劇画チックな描写に引き込まれる。前作の追われる展開から、今作は敵に迫る力が漲る。英次郎たち一統の個性的な働きの中、やはり女医・おそでの言動が際立つ。ここに本書の「罪を憎んで人を憎まず」という壮大なテーマが垣間見える。敵方に与した貴和が、今後どのように融和し活躍していくのか、著者の五感に染み入る「おもてなし」感が溢れる。シリーズの続編に期待してやまない。2013/12/03
goodchoice
0
悪道の続編で、流の一団が今度は違う使命を帯びて戦う。結構楽しめる。2017/10/28
こたろう
0
面白かった。流軍団強し。だんだん神がかり的になってきた。2014/01/31