出版社内容情報
国家の名のもとに命を奪う「死刑」。その道程で死刑囚、被害者遺族、執行官はどのような思いを抱くのか。死刑制度の根幹に迫る力作。国家の名のもとに命を奪う「死刑」。著者は、数々の証言から執行現場を再現し、実際に起きた5つの事件を再取材しながら処刑に至る道程を検証する。なかでも、1994年(平成6年)に大阪・愛知・岐阜の3府県で発生した、いわゆる「木曽川・長良川連続リンチ殺人事件」で逮捕され、死刑判決を受けた元少年たち3名への取材は、精緻を極める。何度となく拘置所内で対面取材を行い、彼らの発する言葉を丹念に追うことで、罪を悔恨する彼らの心情を描き上げている。また、被害者側の遺族たちのもとへの足を運び、いまだ晴れぬ苦しみ、元少年たちの更生を願う気持ち、あるいは絶対に許せないとする感情に接している。死刑制度に対して是とする人々、非とする人々、あらゆる立場の人々に一読していただきたい、渾身のルポルタージュ。
プロローグ?憂鬱な儀式
第1章 元少年たちの罪と罰(1)
第2章 栃木・今市四人殺傷事件
第3章 元少年たちの罪と罰(2)
第4章 愛知・半田保険金殺人事件
第5章 元少年たちの罪と罰(3)
第6章 埼玉・熊谷四人拉致殺傷事件
第7章 元少年たちの罪と罰(4)
第8章 福岡・飯塚女児殺害事件
第9章 元少年たちの罪と罰(5)
エピローグ?元少年たちと私の「その後」
文庫版のあとがき
解説……高村薫
青木 理[アオキ オサム]
著・文・その他
内容説明
国家の名のもとに、命を奪う「死刑」。著者は、数々の証言から執行現場を再現しつつ、実際に起きた五つの事件を通して処刑に至る道程を検証する。なかでも、一九九四年発生の連続リンチ殺人事件で死刑判決を受けた元少年たちへの取材は精緻を極める。死刑制度の根幹に迫った、渾身のルポルタージュ。
目次
プロローグ 憂鬱な儀式
元少年たちの罪と罰
栃木・今市四人殺傷事件
愛知・半田保険金殺人事件
埼玉・熊谷四人拉致殺傷事件
福岡・飯塚女児殺害事件
エピローグ 元少年たちと私の「その後」
著者等紹介
青木理[アオキオサム]
ジャーナリスト、ノンフィクションライター。1966年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、1990年から2006年まで共同通信記者。この間、ソウル特派員や本社社会部で警視庁の警備・公安担当記者などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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奥澤啓
奥澤啓
James Hayashi
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きょちょ