講談社文庫<br> ドーン

個数:
電子版価格
¥1,100
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
ドーン

  • 平野 啓一郎【著】
  • 価格 ¥1,166(本体¥1,060)
  • 講談社(2012/05発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 20pt
  • 提携先に3冊在庫がございます。(2024年05月05日 09時00分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 656p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062772631
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人類で初めて火星に降り立ち、世界的ヒーローとなった佐野明日人。その航行中何が起きたのか?Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞人類初の火星探査に成功し、一躍英雄(ルビ:ヒーロー)となった宇宙飛行士・佐野明日人(ルビ:さのあすと)。しかし、闇に葬られたはずの火星での“出来事”がアメリカ大統領選挙を揺るがすスキャンダルに。さまざまな矛盾をかかえて突き進む世界に「分人(ルビ:デイヴイジユアル)」という概念を提唱し、人間の真の希望を問う感動長編。Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。

第一章 それぞれの物語
1 重力の楽園
2 宴の仄暗い片隅で
3 女オデュッセウス
4 “ニンジャ”
5 ディヴィジュアルズ dividuals / divisuals
6 なくした二年半

第二章 惑星と惑う人々
7 あの日、国際宇宙ステーションで、君は、……
8 メルクビーンプ星人の襲撃
9 亀裂
10 地球までの誓い
11 十光年の子供

第三章 過去は熾んに乱反射する
12 ジム・キルマーの憂鬱
13 俺は何に巻き込まれている?
14 “問題”としてのリリアン・レイン
15 裸の人間
16 「心当たりは?」
17 意外な告白

第四章 メールシュトレーム
18 顔の中の迷子たち Lost Children in Faces
19 愛が媒介する
20 乾杯、ジャック・ダニエル!
21 リリアン・レイン救出作戦
22 太陽と二つの惑星

第五章 見えない群
23 《散影》非協力地域へ
24 ハンター兄弟
25 誰にとっても厄介だった人間
26 今日と明日との距離
27 悪と恥、それに、混乱

第六章 我と汝
28 〈わたし〉という名の〈わたしたち〉
29 現実を見ろ、我が友、日本人よ!
30 アダージョ
31 殴り合う二人
32 face to face
33 小さな光
34 リリアン・ショック

第七章 永い瞬きの終わりに
35 ラスト・デイズ
36 何かがそっと頷いた
37 昇る朝日
38 メルクビーンプ星人の見た夢
39 帰還

主要参考文献
主要参考サイト


平野 啓一郎[ヒラノ ケイイチロウ]
著・文・その他

内容説明

人類初の火星探査に成功し、一躍英雄となった宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、闇に葬られたはずの火星での“出来事”がアメリカ大統領選挙を揺るがすスキャンダルに。さまざまな矛盾をかかえて突き進む世界に「分人」という概念を提唱し、人間の真の希望を問う感動長編。Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。

著者等紹介

平野啓一郎[ヒラノケイイチロウ]
1975年、愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。’98年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した作品『日蝕』が巻頭掲載され、話題を呼ぶ。翌’99年、同作により第120回芥川賞を受賞。’09年、『ドーン』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

156
夜明け(DAWN)という名の宇宙船に乗り、壮大な物語から帰還したかのような満ち足りた読後感。芥川賞作家らしい文学的な匂いを纏い、多層的で生き生きとした文章表現に、終始気を抜けず没頭してしまいました。宇宙から見た地球の何に似たものもない完璧な青を映した球体と、その時間と大きさの中で、それぞれに身勝手に経営する小さな人間の滑稽さ…2036年というちょっと先の未来が舞台となりますが、あってもおかしくない社会のありかたを見つめる平野さんの鋭い嗅覚とオトナ感覚の作風に、興味深くどっぷりと浸ることのできた作品です♪2022/01/09

かみぶくろ

104
多様性は現代を語る上で欠かせないキーワードだと思うが、筆者の提唱する分人主義の考え方に照らせば、それは人種や性別の話に留まらず、個人の中に存在する多様な分人たちも全て肯定するという懐の深い話になってくる。本書はそうした分人主義の考え方を丁寧に様々な観点から深めていく物語であると同時に、世界情勢や保守・リベラルの対立軸、宇宙開発、戦争と貧困、そして個人の喪失感など、多層的なテーマを盛り込んだ、極めて厚みのある作品となっている。控えめに言っても、平野啓一郎マジ天才と思う。2020/03/14

マーム

78
初の平野作品。人類初の火星着陸を成し遂げ、地球に帰還した宇宙飛行士たちに対する世間の態度が何故か冷たい。一体火星で何があったのかというのが縦糸。それに対し、東アフリカ戦争、米大統領選、テロ行為、万人が万人を監視する《散影》というシステム、分人主義、AR人間等々の細かい横糸が織り込まれて物語が出来上がっています。ともすればこれだけ様々な要素を盛り込むとストーリーが散漫になりかねないのですが、そこはさすが芥川賞作家の力量発揮と言ったところでしょうか。唯一の日本人宇宙飛行士・佐野明日人の葛藤に息苦しくなります。2012/06/10

崩紫サロメ

68
著者が他の作品の中でも提唱している「分人」概念に基づいて描かれた近未来SF。人は不可分なindivisualではなく、相手によって異なるdivisualを使い分けている、ということであるが、火星有人探索船「ドーン」を主な舞台として展開する。2年半にわたる宇宙空間での生活の中で、男女のクルーが起こした妊娠、堕胎という出来事。それが地球でのアメリカ大統領選挙などの大きな出来事と絡んでいく。個人的にメインの登場人物が共感しにくいタイプであったが、近未来のテクノロジーと分人概念が面白く、最後まで一気に読めた。2021/09/08

まさこ

49
分人がテーマなのだろうけど。「大きな時間の流れと小さな時間の流れとはいつもちぐはぐだから…」TPOによって言い方を使い分けるくらいのことだったのは昔、遠くまで来たのか…。SNS、画像編集、AI自動生成、監視カメラ、AR…次々と現れる技術がいつの間にか複合される近未来。幸福の行方を見えなくする技術への不安を小説の形でゴリゴリと可視化してくる。宇宙飛行、大統領選、監視社会、生物兵器、SF宇宙人…男目線なりに人物も巧み。安定のメアリー船長。自己投影できる候補か。恥と生。女同士のインタビュー場面の緻密さがこわい。2020/04/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4786190
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。