出版社内容情報
読まねばわからない最高のユーモアと恐怖!10年前の事件―妻による浮気と隣人マフィア殺害―を乗り越えて、私たちは再び愛を確認した。しかしそこには山のような障害が。冴えわたるユーモアサスペンス!
内容説明
10年前の事件を乗り越え、私は元妻・スーザンと愛を再確認した。しかし大富豪である妻の両親が再婚に猛反対。妻がかつて殺したマフィアのドンの息子・アンソニーも、我々を狙ったまま行方不明だ。我が家のゲートハウスに住む元雇用人・エセルの死とともにすべてが動き出す。最上級の知的エンターテインメント。
著者等紹介
デミル,ネルソン[デミル,ネルソン][DeMille,Nelson]
1943年ニューヨーク生まれ。1985年ヴェトナム戦争をテーマにした軍事法廷小説『誓約』で注目を浴びる。その後『ゴールド・コースト』『将軍の娘』など話題作を連発、いまやアメリカを代表する国民作家
白石朗[シライシロウ]
1959年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたなべよしお
19
相変わらずの皮肉とジョーク、嫌み、さらにはスノッブに満ちた饒舌を堪能しました。デミルじゃないと書けないよな、やっぱり。とはいえ、個人的には、このような人間関係が主になつているものより、事件なとが前面に出ている作品の方が好みです。早くデミルの新作、出ないかな。2017/06/06
Tetchy
12
確かにジョンの減らず口の連打には冗長に過ぎるという感を抱く向きもあるだろう。厚さの割りには物語が進まない、長すぎる、という声は至極尤もだと私も思う。しかしこの作品はその長さを愉しむのであり、ジョンの俗物根性と斜に構えた思考が繰り出す皮肉の数々を味わうのが正しい読み方なのだ。読書前の心配は読後の今、全く以って杞憂に終わった。ただもう少し物語はスリムに出来たかもしれない。彼ら彼女らのアクの強い面々の織り成す物語は云わばデミル版『渡る世間は鬼ばかり』。人間喜劇とも云うべきこの作品を私は存分に味わった。2011/11/26
コウ
3
上巻から引き続き、ゆっくりゆっくり物語は進む。それが最後の100ページで怒涛の展開。前作とは若干違ったテイストの作品だが、これはこれで面白い。前作と同様にあまりなじみのないアメリカ社会の一面(上流階級の社会、マフィアの世界)が興味深く、またジョンの皮肉、スーザンの破天荒さが楽しめる。2015/07/22
snowwhite
3
正直、ちょっと助長に感じたかも。ほろ苦く終わった『ゴールドコースト』はあのままにしておいたほうがよかったかも・・・思いがけない続編だっただけに色々と複雑に揺れ動くファン心理なのです。2011/10/25
翀
2
最高に面白い。ゴールドコーストの後に是非読んで欲しい。2018/12/23