出版社内容情報
近未来。少女・牧野葉月たちは閉じた世界の中、携帯端末(モニタ)という鎖に縛られて生きていた。そこは窮屈ではあるものの不純物のない安全な檻――のはずだった。が、その世界に突如現れた連続殺人犯。少女たちは、殺人犯とその背後に聳える巨大組織との対決を余儀なくされる。
驚愕の事件から数ヵ月。世間は一時、安定を取り戻したように見えた。
前回の事件の被害者として、この世界に漠然とした不安を抱えていた少女・来生律子のもとに、小瓶に入った謎の毒を持った作倉雛子が訪ねてくる。雛子は毒を律子に託し姿を消す。奇妙な毒の到来は、新たなる事件の前触れなのか……。
「突如凶暴化する児童たち」「未登録住民達の暴動」「奇怪な製薬会社」「繋がる過去と、現在の事件」すべての謎が明かされるとき、新たなる扉を開けた少女たちは何を想う!?
京極 夏彦[キョウゴク ナツヒコ]
著・文・その他
内容説明
「兄は―狂っています」。雛子の告白は律子を戦慄させ、神崎一族が描いた禍々しい夢と三十年前の罪を白日の下に晒す。一家惨殺事件の真相に触れた刑事・橡の心は千々に乱れ、妄執に囚われた夢魔を罵倒する。少女は遂に、自ら毒を口に含んだ!巧緻に張り巡らされた伏線が感嘆を呼ぶ、シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
113
2011/10/14 Amazonより届く。 2019/10/12〜10/14 やはりこのシリーズとは相性がよくない。SFがダメということはないので、世界観なのかなぁ。まあ、そういうこともあるだろう。2019/10/14
勇波
71
何の為の毒とか何の目的の毒とかもうどうでもよかった。物語全体の疾走感がほんとに面白い。美緒と律子のバイクの疾走シーンはトリハダもの★2014/05/09
佐島楓
51
外連味たっぷり、アクションたっぷり、これぞサイバーパンク! 少女たちの闘うべき相手は、個人ではなく、所属する社会そのものだったのかもしれない。満足。2016/05/08
Yuna Ioki☆
47
1189-392-46 ☆SF&Fフェス☆No.4 自然に背いて有機物に改良を施すと精神を含めいろんなところに歪がくるものなのだなあ。ミオのハチャメチャな上の強引さどう見てもは榎さんにしか見えないし、橡さんにいたっては木場修に見えてくるしで(・∀・)ニヤニヤしっぱなしで楽しかった(≧▽≦)2015/09/22
yucchi
34
美緒はやっぱり榎木津の子孫なんじゃないのか!?というくらいのハチャメチャっぷりと救出に行く時の安心感(笑) 今作でも黒幕は相当病んでいらっしゃって、そういう人には何言っても無駄なんだよねー。少女たちの考え方が大人過ぎておばちゃん怖いわ(^_^;) 橡のオッサンは今回は満身創痍だけど、いい味出してる♪(。-艸-。)2015/09/21