出版社内容情報
佐藤 さとる[サトウ サトル]
著・文・その他
村上 勉[ムラカミ ツトム]
著・文・その他
内容説明
びっくりするほど綺麗なつばきが咲き、美しい泉が湧き出る「ぼくの小山」。ここは、コロボックルと呼ばれる小人の伝説がある山だった。ある日小川を流れる靴の中で、小指ほどしかない小さな人たちがぼくに向かって手を振った。うわあ、この山を守らなきゃ!日本初・本格的ファンタジーの傑作。
著者等紹介
佐藤さとる[サトウサトル]
1928年、神奈川県生まれ。『だれも知らない小さな国』で毎日出版文化賞・国際アンデルセン賞国内賞などを、『おばあさんのひこうき』で児童福祉文化賞・野間児童文芸賞を受賞。日本ファンタジー作家の第一人者で作品も多い
村上勉[ムラカミツトム]
1943年、兵庫県生まれ。’67年、『おばあさんのひこうき』などで第16回小学館絵画賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
141
子どもの頃にこの本と出会い、空き地の片隅の草むらや野原、森林公園などに行くたび、コロボックルに会えそうな気がして真剣に探し回ったりした。秘密基地を作ったり、植物に興味を持ったのもこの本がきっかけ。なので自分にとっても、確実に不朽の名作なのだ。大人になってから読むとまた視点が変わっていたり、感動する部分が違っていることに気づかされて味わい深く、胸がいっぱいになる。いろいろなきっかけを与えてくれたこの1冊にあらためて感謝したい。 2014/02/07
kimi
96
小さい頃に夢中になって読んだ、こびとが出てくる本は誰が書いたなんという本だろう?もう一度読みたいな。と思っていたら最近、佐藤さとるさん著の本だったとわかり、本と再会できて嬉しかったです!2015/12/26
たるき( ´ ▽ ` )ノ
89
ずーっと気になっていて、ついに手に入れた!とても素敵なお話だったヾ(*´∀`*)ノコロボックルとの最初の出逢いは、主人公が子供の頃だったけど、関係を深めていくのは大人になってから。それがすごく良かった!!続きも読みたいな♪2014/08/31
七色一味
80
読破。何度読んでも、心に染み込むいい話。私が特に好きなのが、戦争が終わって抜けるような青空を背景に、せいたかさんの心のなかにポッカリと浮かび上がった緑深い小山の姿。心が打ち震えるというか、心を熱いもので満たされると言うか…。この場面が読みたくて、もう何度も読み返したし、きっとまた、この場面が読みたくてもう一度手に取るんだろうな。2014/02/16
ヘビメタおやじ
78
大学生のときから気になっていつつ、読まなかった本です。メルヘン、メルヘンした童話だと勝手に思い込んでいました。佐藤さんの訃報に触れて読んだところ、自分の愚かさを呪いたくなりました。こんなにしっかりしたファンタジーだとは。それが自分が生まれる1年前に書かれていたとは。絶句しました。読後目の端を走る黒い影を探している自分がいました。2017/02/24