講談社文庫
エネルギー〈中〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 457p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062767569
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

サハリン巨大ガス田開発のパイプライン入札が始まった。しかし、プロジェクトは、環境保護団体やロシア国民の反対運動に直面する。原油価格は天井知らずに高騰し、秋月の術中に嵌った中国系燃料商社の損失は雪だるま式に膨らむ。一方、イランの「日の丸油田」は、米国の対イラン制裁の荒波に直撃される。

著者等紹介

黒木亮[クロキリョウ]
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒業、カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資、プロジェクト・ファイナンス、航空機ファイナンス、貿易金融など数多くの案件を手がける。2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。英国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

幹事検定1級

24
中巻に突入し、ジェット燃料のオプション取引によって破綻し、 シンガポール警察から刑事訴追を受ける中国系企業をスピード感よく描かれています。そして下巻に向けてサハリンの資源開発にガスプロムが登場し始めます。さあ一気に今週下巻突入です。2018/01/29

まつうら

18
(上巻の続き)トーニチの亀岡は、いかにもな感じの昭和の商社マン。官僚の十文字を巻き込んでグイグイと自分のビジネスをすすめるところはわかりやすくて頼もしい。亀岡のエピソードで、原油は産地ごとに質の違いがあり、昔は重質高硫黄の油田は発見されても開発されなかったことを初めて知った。石油が貴重な資源であることは変わらないにしても、石油精製技術の進歩によって昭和時代にあったオイルショックが遠のいたことは感慨深い。(下巻へ続く)

ヤギ郎

13
エネルギービジネスを中心に、それにかかわる人たちに焦点を当てた経済小説。石油とマネーが飛び交う。石油開発の負の側面である、環境汚染についても書いている。小説として楽しめるし、ビジネス本としても勉強になる。下巻へ続く。2019/12/28

HA

3
徐々にピッチが上がってきて、面白くなってきた。秋月。十文字。トーメン。この辺りは面白い。 ただ、主人公周りの話がつまらない、、NGOの妹と漁師の家族ともっとバチバチやりあって欲しい2020/01/12

masarumilano

3
上巻に引き続いてサハリン/中東/ロンドンの話が同時進行で展開していきます。金融知識と環境対策の話がキーになってたような感じがします。もっとも、金融知識は理解できなくとも雰囲気に任せて「ああ、そうなのかなぁ」くらいでも十分楽しめると思います。 2000年前半から中盤は資源の奪い合いが顕著になってきたころだったなぁと呑気に思い出している自分は幸せ者なのかもしれません。自分はこんなプレッシャーに耐えられそうにないです、ハイ。2013/05/29

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