講談社文庫<br> 宿命〈上〉―ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

電子版価格
¥796
  • 電書あり

講談社文庫
宿命〈上〉―ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 460p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062767330
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

いかなる犠牲を払おうとも権力の頂点へ! 1969年、東大安田講堂落城――。あの日から30年、運命のドラマが再び動き出す。TVドラマ化の話題作
いかなる犠牲を払おうとも権力の頂点へ!
1969年、東大安田講堂落城――。あの日から30年、運命のドラマが再び動き出す。

かつて学生運動に身を投じた有川三奈は、病院を多数擁する医療法人会長として辣腕を振るう日々。有川家長男で大蔵官僚の崇に、有力代議士・白井眞一郎の娘との縁談が持ち上がる。革命の志を捨て権力中枢への野心を抱く三奈と、政治家を目指す崇にとって、それは願ってもない閨閥をもたらすはずだった……。




楡 周平[ニレ シュウヘイ]
著・文・その他

内容説明

かつて学生運動に身を投じた有川三奈は、病院を多数擁する医療法人会長として辣腕を振るう日々。有川家長男で大蔵官僚の崇に、有力代議士・白井眞一郎の娘との縁談が持ち上がる。革命の志を捨て権力中枢への野心を抱く三奈と、政治家を目指す崇にとって、それは願ってもない閨閥をもたらすはずだった…。

著者等紹介

楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年生まれ。米国企業在職中の1996年に出版した初の国際謀略小説『Cの福音』(角川文庫)がベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

296
お金持ちの身勝手極まる下衆話は傍観者にしてみればとても面白い。ということを証明する小説。学生運動の描写はおそらく、世代の人にしか伝わらないものがあるだろう。私としては、三奈と眞一が地位を手に入れてからの変化や、その子供世代の驕りが楽しい。崇の甘さのあるエリートぶりや、尚子の強かさ、被害者っぽく見える宣子にしたところで、かなり利己的な思考で動いていたりと、劇画的な醜さ満載。崇の父親問題など、全編を貫く本筋に捻りが足りない気もするが、ここからさらに政治絡みのドロドロが加わってくるなら、下巻も期待出来そうだ。2020/04/20

gonta19

120
2010/8/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2021/7/18〜7/24 学生運動で関係のあった三人が、片や多数の病院を有する医療法人の女性会長とその婿養子として、片や、有力代議士として、お互いの息子、娘の縁談の席で会い見えることに。過去に正確に気付いているのは、女性会長である三奈だけ。最初は縁談に喜んでいた三奈であったが・・・どうなる下巻。2021/07/24

ユザキ部長

70
背景にあるイデオロギーや主義主張が違ってても目的は一緒という不条理。百々のつまり闘争は自分との戦い。戦いはやがて国政に舞台が移るが勝負事が大きくなるほどにリスクも然り。それ故に愛と憎しみの振れ幅が激しくなる。かつての夢。夢の手前で強烈な事実が露呈する。さて。2020/08/26

背古巣

33
「宿命」。いい題名です。かつての安田講堂事件を頂点とする学生運動に交わりをもった人たちが、何十年後かに知らず知らずのうちに再び人生の交点を迎える。そこには人に言えぬ秘密があり、事実に気づいたものは苦悶する・・・。と、まあ、この巻はここまでの問題提起のようなものですが、人それぞれの考え方、特に若いころと相応の年齢になった時の考え方の変化が面白かったです。さあ、後半はどのように結論を持っていくのか、楽しみです。2017/12/10

いくら

25
面白い! 持て余すほどの富と権力を以ってしてもさらにウワバミのように欲する者。絡み合う因縁。もっとボリュームがあったほうがいい気もするけど。山崎豊子くらいね。個人的には宣子の復讐を応援したい。2014/07/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/630889
  • ご注意事項