内容説明
三十数年前、謎めいた女性を誤殺して北アルプスに埋めた過去を持つ北尾俊也は、離婚と退職を機に贖罪の旅に出た。青春の秘密を隠す現地では別件の女性が発掘され、近くの山道で死に場所を探していた中町由美子を俊也は救った。心に闇を抱える二人が追う事件。戦慄の果てに浮かび上がる恐るべき真相とは。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。9年余のホテルマン生活を経て、1969年に『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、1973年に『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。2004年、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。デジカメ片手に俳句を起こす表現方法「写真俳句」も提唱している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りんご
1
女子高校生殺人事件、社長一家殺害放火事件、貰い火での老女焼死事件。主人公が昔犯した偶然の殺人と、現在を生きる若く美しい女性の自殺願望。大人たちの不倫、背伸びした子供の家出。これらが複雑に絡まり合い……というところだろうけれど、いまひとつ。事件の説明然り、やたら素直で説明調の自白シーン然り、小説というより突飛な事実を並べただけ、って感じ。2019/09/10
ひろたけ
1
久しぶりの森村作品だったけど☆3かな
しろいし
0
安定の森村さん。終わり方が絶妙にミステリー。2013/06/29
和木めんま
0
読んでから3日経ちました。 私の記憶力が悪いだけなのですが鮮明に覚えてるのはラストの言葉だけです。 個人的な感想ですがあまりにも偶然が重なりすぎてリアリティがなかったです。 でもファンタジーだと思えば… 2019/09/03