出版社内容情報
綾辻 行人[アヤツジ ユキト]
著・文・その他
内容説明
あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。館に住む少年と友だちになった三知也たちは、少年の祖父が演じる異様な腹話術劇におののくが…クリスマスの夜、ついに勃発する密室の惨劇!悪夢の果てに待ち受ける戦慄の真相とは!?ミステリーランド発、「館」シリーズ第八弾、待望の文庫化。
著者等紹介
綾辻行人[アヤツジユキト]
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。’87年に『十角館の殺人』で作家デビュー、“新本格ムーヴメント”の嚆矢となる。’92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
勇波
226
『館』シリーズ第8弾です。「小学4〜6年の子供たちが対象であり、なおかつ大人がよんでも楽しめるもの」として書かれた本作はこの要件を見事に満たしてるのではないでしょうか?『暗黒館』の後だけにこれで終わり?となるのはしょうがないか…。前作から鹿谷先生の出番がないのが少し残念。。全10作構想との事なので尻すぼみにならない事を祈ります。願わくは『時計館』並のドデカイのを期待します★2016/06/15
イアン
164
★★★★★★★☆☆☆児童向けに執筆された館シリーズ第8弾。兵庫県内に建つ怪しげな洋館・びっくり館。クリスマスの夜に館の住人・俊生から招待された小学6年生の三知也は、密室内で刺殺された老主人の遺体を発見するが…。犯人は如何にして姿を消したのか。2年前に亡くなった少女と同じ名を持つ人形が鍵となる本作。クローズド・サークル内での連続殺人…という展開ではないため、シリーズファンからすると物足りなさは残るものの、奇怪な仕掛けやホラー要素は紛れもなく「館シリーズ」のそれだ。三ツ星レストランのお子様ランチのような作品。2024/03/30
yu
156
Kindleにて読了。 なんだろうなぁ、なんともいたたまれないストーリーだったなぁ。 結局、色々な人の心に傷を残しただけのような・・・。ラストがまた、更に怖い。2016/03/06
gonta19
151
2010/8/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2018/1/26〜1/27 綾辻行人さんの館シリーズ8作目。名物編集者であった宇山さんの肝いり、少年少女のためのミステリーランドの一冊でもある。そのせいか非常に読みやすい一冊。結末は謎を残したままであるが、果たして真相は?2018/01/27
きゅっぷりん
122
★★★☆☆ 暗黒館の後だけに300ページは短編感覚 小学高学年向けとして書いたらしいので 館シリーズのスピンオフだと思っていましたが... 文章は子供向けですが内容はR指定かかってもおかしくないくらい しっかりハードでした 多少 子供向けの江戸川乱歩を意識してるのか ミステリーテイストのホラーと表現した方が良いのかな… 作者自身も館シリーズ正規の第八作と言っているように きっとこの後に何かしら繋がるものと期待したい ただ... まだ読まれてない方は この小説はハードルを下げて読まれるのが良いかと...2021/01/12