講談社文庫<br> 「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ

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講談社文庫
「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062766111
  • NDC分類 368.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

毎年、自殺者が3万人を超える自殺大国・日本。
2004年、NPO法人「ライフリンク」を立ち上げ、「自殺対策基本法」成立の原動力となった清水康之氏と、「生きる意味」を問い続ける文化人類学者の上田紀行氏が、「自殺社会」日本の正体と、「生き心地の良い社会」への道筋を徹底対論!〈文庫オリジナル〉

清水 康之[シミズ ヤスユキ]
著・文・その他

上田 紀行[ウエダ ノリユキ]
著・文・その他

内容説明

毎年、自殺者が3万人を超える自殺大国・日本。2004年、NPO法人「ライフリンク」を立ち上げ、「自殺対策基本法」成立の原動力となった清水康之氏と、「生きる意味」を問い続ける文化人類学者の上田紀行氏が、「自殺社会」日本の正体と、「生き心地の良い社会」への道筋を徹底対論。

目次

第1章 駅の鏡から自殺を想う
第2章 悲しみは連鎖する
第3章 「ごめんね」と遺して逝く人々
第4章 いじめの構造
第5章 真の豊かさを求めて
第6章 “生き心地の良い社会”へ

著者等紹介

清水康之[シミズヤスユキ]
1972年東京生まれ。NPO法人自殺対策支援センター「ライフリンク」代表。’88年、高校を中退し、単身渡米。米国ワシントン州レイクワシントン高校を卒業。国際基督教大学(ICU)を卒業後、’97年、NHKに入局。「クローズアップ現代」などを担当する。2004年、NHKを退職し、ライフリンクを設立。以来、代表を務める。2009年11月より、内閣府本府参与

上田紀行[ウエダノリユキ]
1958年東京生まれ。文化人類学者。東京工業大学大学院准教授(社会理工学研究科、価値システム専攻)。’86年より、スリランカで「悪魔祓い」のフィールドワークを行い、その後、「癒し」の観点を最も早くから提示する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

24
今月は自殺対策強化月間というのはCM、チラシで周知されている。 だが、人身事故もあるようだ。 駅のホームに鏡を設け、自殺防止(19頁)。 あと、しまむらは万引き防止でどうように、犯罪行為を防止している。 自分の醜い姿をみれば、思い留まる心理的な効果があるようだ。 2006年6月、自殺対策基本法ができた(39頁)。 自殺を穢れとして忌み嫌う日本人(67頁~)。 確かに、そうした慣習がある。 自己責任とは、ケガレを固定化すること(76頁)。 社会が自殺を、負け組の象徴として扱ってきた側面がある(77頁)。 2014/03/27

くろほ

13
「そろそろ我々は、1日に100人が自殺で死んでいくことの異常性に、唖然としたほうがいい」 毎年約3万人の人々が自殺する国日本。本書は自殺対策のNPO代表と、「生きる意味」の再生を提唱する文化人類学者の対談本。経済成長と生きる目的を混同していた日本人は、成長が終わると生きる意味も見失ってしまった。そして社会的セーフティーネットも不十分なままさらなる競争原理を取り入れ、僕たちは自らますます逃げ道を絶っている。「自殺」という問題はもっと語られなければならないと思う。それはもはやこの国を形作ってさえいるんだから。2013/05/19

けんとまん1007

9
再読。1年半前に読んでいた。その時の感想以外に、いくつかこころに残ったことがある。相変わらず使われている「癒し」という言葉。本来の意図と違って、個の癒しという使われ方になっているということ。その癒しを得るために、お金を稼いで・・・・と。確かに、そうだ。それと、何もしないこと・ただ感じることを意味のないこととしてみる風潮。消費することにしか、価値を見出さない。ブータンのGNHとは、対極にあると再認識。ここからだろうな。2013/09/23

7
島根県に行きたくなった。口数が少なくても信用できる人が長で居てくれる街はいいなあ

Machida Hiroshi

7
本書は、自殺対策に尽力した清水康之氏と、「癒し」という概念を日本に広めた上田紀行氏の二人が、日本を「生き心地の良い社会」へ導く道筋について対談した内容をまとめた本です。実に示唆に富む内容でした。僕も、もっと日本を「生き心地の良い社会」にする道筋の一端を担いたいです。それが、今の時代を生きる僕らが、これからやるべきことという気がしてなりません。2014/04/11

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