講談社文庫
ブラックペアン1988〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 204p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062765251
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、新兵器を手みやげに送り込まれてきた。「スナイプAZ1988」を使えば、困難な食道癌の手術が簡単に行えるという。腕は立つが曲者の外科医・渡海が、この挑戦を受けて立つ。「チーム・バチスタの栄光」へと続く、原点。

著者等紹介

海堂尊[カイドウタケル]
1961年、千葉県生まれ。千葉大医学部卒業。「チーム・バチスタの崩壊」(出版名は『チーム・バチスタの栄光』)で、第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、華々しくデビュー。小説の他に『死因不明社会 Aiが拓く新しい医療』(講談社ブルーバックス)を上梓し、2008年度科学ジャーナリスト賞を受賞した。現在も勤務医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

290
この薄みで上下分冊ってなんで?!(#^ω^)ピキピキ2018/05/24

とら

137
山本周五郎賞候補作である。海堂さんの本ってそういう賞に縁が無いのだけれど、この作品から始まるバブル三部作と呼ばれるシリーズは候補に挙がる。発売された順番でいくとジェネラル・ルージュの後なので、結構初期に書いた作品。そして田口・白鳥シリーズとはやはり毛色が違ったものとなっている。田口・白鳥シリーズから大体20年前の物語で、あの高階病院長の昔の頃が見れたり、あとちらほら名前が出てきた人が沢山。ミステリは無い。皆無である。エーアイの主張とかも無く、新鮮。流石にこれは上下巻に分けなくても良い気はする(笑)下巻へ!2013/01/26

zero1

134
バチスタシリーズはここから始まった!本書の主人公は田口ではなく世良。佐伯外科教室の新人医局員。そこに講師として新兵器の食道吻合器とともに登場したのが高階。手術の腕ではピカイチの渡海が高階に反発。88年当時はガン告知が一般的でなかった。二人の告知に性格の違いが出ている。田口たち三人組や藤原、花房、「千里眼」猫田の看護トリオも出てくる。後から昔を描くのはまるで映画「スターウォーズ」。不穏な空気は下巻でどういった事件を起こすのか。このシリーズは25冊以上を惰性で読んでいるが、本書は再読でも楽しめた一冊。2018/12/08

nobby

121
再読。時系列で言えばシリーズ最初な舞台はバチスタの20年程前。まず一番に、いつもながらこのボリュームで上下巻にするのは謎…何となく覚えている事柄は上巻終わりで一つもまだ描かれてない(笑)そして、こちらが重要だが絶対に桜宮サーガ作品ある程度読んでからの方が楽しめる。田口・速水はもちろん花房・猫田やら知った名前がちょこちょこ登場する毎にクスッと出来る。本当に事はそれほど起こらずも、帝華大学の阿修羅“高階”と東城大学の悪魔“渡海”の人物描写に終始して読ませるのはお見事!2017/01/14

ゆのん

99
バブルシリーズ。海堂作品は久しぶりに読んだがやっぱり面白い。大学病院て本当にこんなにドロドロなの?って読む度に思ってしまう。『技術あっての外科医』『患者のここに寄り添ってこそ本当の医者』どちらの言い分ももっとも。下巻ではいよいよ渡海先生のオペ。早く読みたい。たの田口、速水がチラッと出てきて嬉しい。2018/04/10

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