講談社文庫<br> なまくら

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講談社文庫
なまくら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062764254
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

故郷を離れ、砥石運びの仕事をしていた矢吉は幼なじみのトメと再会するが…。表題作の他、幕末から明治の京の周辺、若いというには、あまりに年少の者たちの、汗して働き、行く道に迷う懸命の日々を描いた珠玉の時代小説短編集。解説者あさのあつこ氏絶賛の名作が文庫化。第四十三回野間児童文芸賞受賞。

著者等紹介

吉橋通夫[ヨシハシミチオ]
1944年、岡山県生まれ。法政大学卒。「季節風」同人。『たんばたろう』(TBSブリタニカ)で毎日童話新人賞受賞。『京のかざぐるま』(岩崎書店)で日本児童文学者協会賞受賞。『なまくら』で野間児童文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

52
年寄には最高の読み物でした(#^^#)。江戸末期から明治にかけて京都の路地裏に住む子供達の足掻いて生きる姿が胸を打ちました。7つの短編ものです。道を踏み外しそうになった子に出会った時、普通にすっと手助けになれるような終幕を迎えたいものです。2022/02/27

takaC

51
半吉、夏吉、矢吉、風吉、長吉、小吉、正吉、皆に幸あれ。2018/04/10

はち

6
明治維新前後の京都を舞台にした短編集。歴史の流れに振り回された少年たちの物語…ただし歴史的な出来事は背景程度にしかでない。あれだけ苛烈な時代をまっすぐに生きられるのだから今もまっすぐに生きられるはずと思える一冊。京都の土地勘があるとより楽しめる。2010/09/26

YH

5
児童書。こういう本を子供の頃に読んでみたかった。貧しい生活の中で、盗んだり、スリをしたり、人を騙したり、そんな環境で生きる7人の主人公。でも、誰もが何かをきっかけに「盗む」生活から、「働いて」稼ぐ生活へと道を選んだ彼らのきっかけとなる心が温かい出来事。ファンタジーではなく、幕末の村の子供達に焦点が当たっているのがまた良い。2009/08/29

みゅ~

4
貧しくとも生き抜こうとする少年たちの物語。スリや博打のサクラなどに手を染めている自分が情けなく、それでも食べていくために、と抜け出せない悪事。そんななか、親や兄弟、幼馴染、仕事場の親方…、人々との出会いや触れ合い、かけられた言葉に動かされ、前を向き生きる決心をする彼らの姿に、読み手たる私も心を動かされる。2012/03/23

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