講談社文庫
私らしくあの場所へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 85p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062763585
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人気作家6人が綴る 女と男と車の物語

出ていってやる、私は車に乗り込んだ/美しい老婆ミナミの運転に僕は命を預ける/愛犬ブランと最後のドライブ/2ヵ月前に出ていった透の愛車が部屋の前に/私は恋の終わる地点をめざし、アクセルをふんだ/いつものCD、だけど湧き上がる怒りと失望――6人の人気作家が車をモチーフに描いた珠玉の恋愛小品集。

“6つの愛”が走りだす!
角田光代「ふたり」
大道珠貴「ゆうれいトンネル」
谷村志穂「風になびく青い風船」
野中柊「たとえ恋は終わっても」
有吉玉青「BORDER」
島本理生「遠ざかる夜」

角田 光代[カクタ ミツヨ]
著・文・その他

大道 珠貴[ダイドウ タマキ]
著・文・その他

谷村 志穂[タニムラ シホ]
著・文・その他

野中 柊[ノナカ ヒイラギ]
著・文・その他

有吉 玉青[アリヨシ タマオ]
著・文・その他

島本 理生[シマモト リオ]
著・文・その他

内容説明

出ていってやる、私は車に乗り込んだ/美しい老婆ミナミの運転に僕は命を預ける/愛犬ブランと最後のドライブ/二ヵ月前に出ていった透の愛車が部屋の前に/私は恋の終わる地点をめざし、アクセルをふんだ/いつものCD、だけど湧き上がる怒りと失望―6人の人気作家が車をモチーフに描いた珠玉の恋愛小品集。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞、’96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、’05年『対岸の彼女』で直木賞、’06年「ロック母」で川端康成文学賞を受賞

大道珠貴[ダイドウタマキ]
1966年福岡県生まれ。県立福岡中央高校卒業。2000年「裸」で九州芸術祭文学賞、’03年「しょっぱいドライブ」で芥川賞、’05年『傷口にはウオッカ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞

谷村志穂[タニムラシホ]
1962年北海道生まれ。北海道大学農学部卒業。’91年『アクアリウムの鯨』を発表する。2003年『海猫』で島清恋愛文学賞を受賞

野中柊[ノナカヒイラギ]
1964年新潟県生まれ。立教大学法学部卒業後、渡米。’91年ニューヨーク州在住中に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞

有吉玉青[アリヨシタマオ]
1963年東京都生まれ。’90年に、母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

44
車が関わる短編集とは気付かず、1960年代生まれの作家さんかと思っていたら、島本さんが違っていました。 角田さんの短編は、若かりし頃の自分を思い出し、私は早朝の奥多摩まで一人で行った時の物悲しさを思い出しました。 胸キュンの物語。 野中さんも青春そのもの。 最後の島本さんでは、辛いでしょうが、よくぞ思い切ったと褒めてあげたかったです。 どの作品も短かったですが、遥か昔の青春を思い出させてくれました。 車と一緒に犬を・・・というのは、どうなのでしょうか? 共感できませんでした。 2015/09/01

10$の恋

41
6人の作家が綴る『女と男と車の物語』。超短編で表す心模様はちょっとした物語のエキスのみ抽出された「匂い袋」みたいに心に香る。年の差や状況も様々で、単なる恋愛の顛末ではない。『車』というツールは男女の心情を多彩にジョイントしてくれる。あるときは宇宙船のようであり、またタイムマシンのようでもある。移動しながら密閉された空間で、お互いの気持ちを確かめたり気付けたりユラユラしたり。時として運命を変える車はサイコロのよう。車中で揺らめく男女はやじろべえみたいに相手とのバランスを取り合う。私も車には思い出があるなぁ。2022/12/16

亜希

36
人気作家6人が綴る、女と男と車の物語。短編集は好きですが、1編が短過ぎかつテーマがテーマだけに似たような話も多く、心に残るものはなし。あえて挙げるのであれば最初の角田さんの話がベタだけれど良かったかなぁ。私が車やドライブが好きだったら、もう少し違う感想をもったかもです。2017/03/11

クラミ♬

33
移動時間の持ち歩き用にピッタリ!…喧嘩して飛び出した時の運転にはくれぐれも気をつけよう⚠️2021/03/04

kaoriction@感想は気まぐれに

21
6人の人気作家が綴る車をモチーフに描いた恋愛ショートショート。全100ページにも満たない、85ページ。文字も大きくあっという間に読んでしまった。角田光代 、大道珠貴 、谷村志穂、野中柊、 有吉玉青 、島本理生。谷村志穂は…どうしたんだろう?ラストが解せない。自分に酔っているだけの主人公にちょっと興ざめだった。どの作品も別れ話や誰かや何かとの別れと車を絡めて書いている。 そこから始まる新たなる場所、私らしい場所へ。角田光代「ふたり」、野中柊「たとえ恋は終わっても」島本理生「遠ざかる夜」が好み。2017/11/22

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