出版社内容情報
国際的な作家である古義人と建築家の繁。この「おかしな二人組」は幼い頃から因縁があり、時を経て病院のベッドで再会を果たした。大江健三郎流テロリズムとは?
国際的な作家である古義人と建築家の繁。この「おかしな2人組」は幼い頃から因縁があり、時を経て病院のベッドで再会を果たす。老人の愚行としてテロを画策する繁に巻き込まれていく古義人は、組織の青年達と精神の触れあいを深めながらも、「小さな老人(ゲロンチョン)」の家に軟禁されるのであった。2人の行き着く先には。
第一部 むしろ老人の愚行が聞きたい
序章 見よ、かれらは帰ってくる
第一章 「小さな老人」の家
第二章 エリオットの読み方
第三章 ミシマ問題に戻る
第四章 ヴィデオカメラに挑発されて
第二部 死んだ人たちの伝達は火をもって
第五章 あいまいな軟禁
第六章 ミシマ=フォン・ゾーン計画
第七章 犬と狼の間
第八章 ロバンソン小説
第九章 突然の尻すぼみ(一)
第十章 突然の尻すぼみ(二)
第三部 われわれは静かに静かに動き始めなければならない
第十一章 「破壊する」教育
第十二章 おかしなところが優位に立つ
第十三章 「小さな老人」の家が爆破される
第十四章 「おかしな二人組」の合作
終章 「徴候」
文庫版のために
大江 健三郎[オオエ ケンザブロウ]
著・文・その他
内容説明
国際的な作家である古義人と建築家の繁。この「おかしな二人組」は幼い頃から因縁があり、時を経て病院のベッドで再会を果たす。老人の愚行としてテロを画策する繁に巻き込まれていく古義人は、組織の青年達と精神の触れあいを深めながらも、「小さな老人」の家に軟禁されるのであった。二人の行き着く先には。
著者等紹介
大江健三郎[オオエケンザブロウ]
1935年愛媛県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。大学在学中の’57年「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。以後、’58年「飼育」で芥川賞、’64年『個人的な体験』で新潮社文学賞、’67年『万延元年のフットボール』で谷崎潤一郎賞、’73年『洪水はわが魂に及び』で野間文芸賞、’83年『「雨の木」を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛次郎賞、’84年「河馬に噛まれる」で川端康成文学賞、’90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞、’94年には日本人として二人目のノーベル文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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