講談社文庫
日暮らし〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062762038
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

浅草の似顔絵扇子絵師が殺された。しかも素人とは思えない鮮やかな手口で。「探索事は井筒様のお役目でしょう」―。岡っ引きの政五郎の手下、おでこの悩み、植木職人佐吉夫婦の心、煮売屋のお徳の商売敵。本所深川のぼんくら同心・平四郎と超美形の甥っ子・弓之助が動き出す。著者渾身の時代ミステリー。

著者等紹介

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年東京都生まれ。’87年『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’89年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞。’92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草子』で吉川英治文学新人賞、’93年『火車』で山本周五郎賞、’99年『理由』で直木賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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美登利

109
ぼんくらを読んだばかりなので、いや〜とても楽しかった!ぼんくらで出てきた人たちが少しずつ歳をとって関わりが面白く絡み合ってもうこのシリーズ、一気読みしちゃいそうです。ぼんくらでは葵さんが嫌な感じでラストにチラッと出てきたけれど、ここでは汚名返上でしょうか!私は佐吉とお恵の話が良かったなぁ。ストーカーな孫八が気持ち悪くって、江戸時代にもこんな奴いたのか!現代にも通じるところがあり、ゾクゾクしましたよ。2017/05/10

TakaUP48

82
「おまんま」”ぼんくら”で登場した記憶力抜群児・おでこが生き様に疑問を持った話。「嫌いの虫」湊屋の関係筋で若き差配人にもなった佐吉が、植木屋に戻りお恵と所帯を持った。お恵のチョットした虫が騒いだ。官九郎が亡くなって弔いに来た同心・平四郎の甥・弓之助のお恵の心を読み解く術には舌を巻く。「子盗り鬼」葵奥様の大屋敷に子連れで奉公しているお六につきまとう偏執狂・孫八の撃退劇。久兵衛、手妻、幻術使いの登場にグイグイと読まされた!イッキ読み。面白かった!「なけなし三昧」お徳の商売仇は訳あり女。平四郎、味ある役回りだ。2023/04/12

tengen

82
宮部みゆきさんのぼんくらシリーズ第2弾、短編4本。おでこの患い。新婚お恵の悩み。新キャラお六と、何と葵。お徳の商売敵。それぞれ純な短編ですが、次が中と下巻の大部分を占める長編「日暮らし」。また「ぼんくら」のように何か仕掛けがあったのかな?おまんま/嫌いの虫/子盗り鬼/なけなし三昧2013/05/06

80
久兵衛が出てきた!葵奥様も!?おでこや佐吉の話も面白かった。「ぼんくら」の湊屋の話が少し消化不良だったけど、まだまだ続きがあると知って、ホッとした(笑)湊屋がいつか自分の行いを反省する時がきてほしい。これから話がどのように繋がっていくか、続きを読むのが楽しみ。2019/01/28

TAKA

78
『ぼんくら』シリーズの第二弾。幽霊はやっぱり生きていた。前作の面々が連作で登場するが、なにやらひとつに繋がっていきそうではある。平四郎と弓之助のコンビがいい。おでこの朴訥さといい。このシリーズは面白い。中巻へ2020/12/09

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