内容説明
アルプスの名峰グロスグロックナーで出逢った二人、国際刑事警察機構の若き警察官高木史朗とミステリアスな女性陽子は運命の恋に落ちた。二人の間を阻むのは、暗黒社会の抗争か、日欧両アルプスを舞台に壮大かつ巧緻に築かれた犯罪か。二人の悲恋に明日はあるのか!?森村ミステリーの粋を集めた山岳ロマン。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。9年余のホテルマン生活を経て、1969年に『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、1973年に『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。1976年、『人間の証明』でブームを巻き起こし全国を席捲、『悪魔の飽食』で731部隊を告発して国際的な反響を得た。『非道人別帳』『忠臣蔵』など時代小説も手がけ、精力的な執筆活動を行なっている。2004年、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。『森村誠一の写真俳句のすすめ』などで、デジカメ片手に俳句をひねる新しい表現方法を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うさぎさん
2
この手の作品には疎いので、ミステリなのかサスペンスなのかハードボイルドなのかいまいちジャンル分け出来ないのだが、徹底的に無駄が落とされ、構成されたスマートな作品だった。 時代の割には言い回し等に古臭さを感じて読み始めはこそばゆかったが、読み進めていくとその空気感がいい。2015/12/30
彩美心
0
推理小説とは思えないほど読みごたえのある小説だった。筋も文章もよくとてもおもしろかった。2014/06/05
yamakujira
0
オーストリアの山麓での出会いが事件へと巻きこんでいく。ICPOの警察官なのに、知らぬとはいえヤクザの情婦と関係するなんて、ちょっと軽率じゃないの。 (★★★☆☆)
白山岩魚
0
山岳が舞台の本はいい。