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講談社文庫
日本歴史を点検する (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062759168
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0121

出版社内容情報



海音寺 潮五郎[カイオンジ チョウゴロウ]
著・文・その他

司馬 遼太郎[シバ リョウタロウ]
著・文・その他

内容説明

青年を愛した長州、薩摩急旋回の因など、維新へ向けての諸藩の動静。勝海舟、西郷隆盛、島津斉彬、吉田松陰、大久保利通など傑物たちの人物と思想。幕府の善政、尊王攘夷と危機意識、日本人の潜在秩序、維新の二つの功績、封建の土壌の功罪等々―歴史文学の巨匠二人が博識を駆使して“日本人とは何か”を考察した快著。

目次

封建の土壌
イデオロギーと術
天皇制とはなにか
産業革命と危機意識
西郷と大久保
日本人の意識の底
幕末のエネルギー
言語感覚の特異性

著者等紹介

海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
1901年鹿児島県生まれ。國學院大學高等師範部卒。中学校の教師を務めながら執筆を開始。’36年『天正女合戦』『武道伝来記』で直木賞を受賞する。その後、菊池寛賞、NHK放送文化賞、日本芸術院賞などに輝く。紫綬褒章を受章、文化功労者に選出されたが、’77年76歳で他界した

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語科卒。産経新聞社勤務中から歴史小説の執筆を始め、’56年「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞を受賞する。その後、直木賞、菊池寛賞、吉川英治文学賞、読売文学賞、大佛次郎賞などに輝く。’93年文化勲章を受章したが、’96年72歳で他界した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

37
巨匠二人の対談。歴史を振り返ることで日本人とはどういった人々なのかを掘り下げていきます。話題が多岐にわたっていて、その知識の深さ、見識の高さに驚かされます。特に幕末についてはまさに丁々発止のやりとりで面白かったです。書かれたのは学生運動が盛んだった頃のようですが、今読んでも少しも古くないです。次々と同意語が生まれる日本語の特異性、深く納得しました。天災を忘れ新しく進むために忘れっぽい国民性なのだという指摘は、胸に痛いです。司馬塾で紹介していただきましたが、読んで良かったです。2016/05/19

金吾

29
二人とも知識がすごく考えもしっかりしているので読んでいて面白いです。特に「天皇制とはなにか」「日本人の意識の底」「言語感覚の特異性」が良かったです。八戸の話は笑いました。2021/10/21

さきん

25
二人の大好きな歴史作家の対談。幕末の話がほとんど。土佐人、水戸人のハーフとして土佐藩にしっかり触れてあるのは嬉しい。直感で本質を掴んで行動できる政治家、官僚は現在中々見いだせないが、土佐、薩摩、長岡など風土の違う所で高い教育と経済面含めて良き環境で育った人材が輩出できれば、今の閉塞した社会を、良くしていけるのではないかと改めて感じる次第。2018/12/02

nobody

19
右も左もなくただ純粋に歴史を学び未来に活かすのは可能である。司馬は「天皇様」とは言うが天皇が好きでも嫌いでもないと明言し、海音寺は日本に生まれた故に日本を愛せとは言うが将来は国家がなくなり世界は一つになるべしと言う。さればこそ結びの「自分の民族と文化についての正しい認識からうまれた毅然としたものが、日本人になければならない」という司馬の提言も素直に受け入れられる。えてしてこういった対談ではきっちりした結論というものは得られぬものだが、日本人の特質形成の由来について理路整然と分析されており、すっきりとする。2016/10/11

時代

12
司馬さんと海音寺潮五郎氏の対談。いやー司馬さんが嬉しそうで何よりです。しっかしお二人とも非常にマニアックだ。全然知らない歴史人がわんさか出てきて、もうお手上げでした△2024/03/26

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