講談社文庫
不祥事

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062758031
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

トラブルを抱える支店を訪問し、指導し、解決する部署に異動になった花咲舞は、驚異の事務処理能力を持つ女子行員。特殊な習慣と歪曲したモラルに管理されたメガバンクに対し、歯に衣着せぬ発言力と、相手を張り飛ばす行動力で、彼女は組織に立ち向かう。新ヒロインが大活躍する、痛快銀行ミステリー誕生。

著者等紹介

池井戸潤[イケイドジュン]
1963年、岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部・法学部法律学科卒。1988年、三菱銀行(当時)に入行。1995年、同行を退職。コンサルタント業のほか、ビジネス書の執筆を手がける。1998年、『果つる底なき』(講談社文庫)で第44回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

270
ドラマも見ていない。どうも短編原作のものには、食指が動かない傾向がある。この作品に関しては、各エピソードにある程度の繋がりがあって、連作といえるものになっている。後付けでそうした気配も濃厚ではあるが、どの話も基本シンプルなで、くっつける作業に無理はない。『シャイロックの子供たち』から続けて読んでみて、池井戸作品は短編も割りとイケるということに気づいた。単純なものを、わかりやすく、且つ面白く読ませるのも、持てる人だけが持てる才能。著者の場合は、キャラや台詞まわしが強味といえるのではないだろうか。2022/04/27

こうじ

203
⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 面白かった(*^_^*)池井戸潤さんの作品は面白い!^_^花咲舞、凄い女性でかっこいい!女性版、半沢直樹だね!その上司も頼りなそうだけどかっこよかったな!どうしたら、そういう生き方できるかなぁ。勇気がまだ足りないのかもしれない^_^;2016/06/01

おしゃべりメガネ

197
本作を読んだのが、およそ10年半前ですがまさか「半沢直樹」があんなにブレイクするとは思いませんでした。そんな池井戸さんのまさしく「女性半沢直樹」な作品です。とにかく主人公の花咲舞(通称:狂咲)が素晴らしくカッコいいです。行員というだけではなく、働く女性として、いや、一人の社会人として理想の姿を見せてくれます。連作集なので、それぞれが完結する展開は‘短期決戦’なのでストレスを感じません。個人的には数多い池井戸さんの作品の中でも、1、2を争うくらい好きな主人公(キャラ)です。是非続編を希望したい作品でした。2010/04/07

にいにい

150
池井戸潤さんの十八番の銀行物。今回の主役は、一般の女子行員。痛快に、銀行の不祥事の裏側を見据えて、落とし所を見つけていく。悪役のやっていることが、ちょろ過ぎの感があるが、サクッと読めて、面白い。花咲舞さんのキャラが、最高。実際の銀行で、こんな女子行員の働きが可能かという疑問は、無視できるような、爽快な読みごたえ。2013/05/05

団塊シニア

139
企業小説として店舗もよく面白い、女子行員の活躍が読後感すっきりしたものがある。2012/04/06

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