出版社内容情報
おかしくて、せつない亡き人たちの物語
自分の癇癪持ちで短気な性癖は、個性でも何でもなく、母の遺伝子をそっくり受け継いでいるだけのことではないか。そう思いはするものの戦災で書籍書類はなくなっている。広島にいる90歳を越えた嫂(あによめ)の昔話、父のものと思しき覚書を手がかりに家族史を辿る。おかしみを湛(たた)えた文章で綴る、傑作連作長編小説。
阿川 弘之[アガワ ヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
自分の癇癪持ちで短気な性癖は、個性でも何でもなく、母の遺伝子をそっくり受け継いでいるだけのことではないか。そう思いはするものの戦災で書籍書類はなくなっている。広島にいる九十歳を越えた嫂の昔話、父のものと思しき覚書を手がかりに家族史を辿る。おかしみを湛えた文章で綴る、傑作連作長編小説。
著者等紹介
阿川弘之[アガワヒロユキ]
1920年、広島県生まれ。’42年、東京帝国大学国文科卒業。海軍予備学生として海軍に入る。海軍大尉として復員後、志賀直哉に師事。’94年『志賀直哉』により、野間文芸賞、毎日出版文化賞受賞。’99年文化勲章。’02年『食味風々録』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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