内容説明
婚約者を事故で亡くした弓子は、上司の薦めで見合いをした。羽室裕也は好青年で、羽室家も完璧な円満家庭にみえた。だが弓子の中では次第に違和感が膨らみはじめる。姉弟が父娘がそして夫と姑が…近親相姦も平然なおぞましい化け物連中だと気づいたとき、弓子はすでに恐怖の館の囚われ人となっていた。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。9年余のホテルマン生活を経て、1969年に『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、1973年に『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。1976年、『人間の証明』でブームを巻き起こし全国を席捲、『悪魔の飽食』で731部隊を告発して国際的な反響を得た。『非道人別帳』『忠臣蔵』など時代小説も手がけ、精力的な執筆活動を行なっている。2004年、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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riri
4
はじめましての作家さん。ラスト、えーーーーー!家族ってなんだろ。家族大好き!という人には刺激が強すぎる物語かもしれない。家族に対して冷めた感情をもつわたしは物語として普通に楽しめた。2014/12/18
ひろ
3
締切とかページ数に制限があったのか強引に終わらせた感もありますが、普通に面白かった。怖いところに嫁いだものだ。 あんまり関係ないが、気づけば森村さんもかなり高齢なんで長生きしてほしいですね。2013/10/03
yomineko@猫と共に生きる
2
沖野さんの手紙で驚愕!そして最後の一行がまたすごい、恐ろしい・・・2017/10/31
スリーピージーン
2
話の展開がやけに速かったので、真相は自分が想像していたのとは違っているのだろうとは予測できた。まあどんでん返しと言えるかもしれないが、少々無理があるような気がする。周囲がそんなの気付かないはずないでしょうに、と思えるがビッグネームだとこれでも許されちゃうのかな?おもしろかったです。一昔前の小説だから、登場人物の言葉使いが現代とは大違いでこれもおもしろい。2012/02/03
ブゥりん
1
わりと短いし内容もおもしろいからすぐ読めた。こわいーって思わず声に出してしまうくらいの緊迫感。 最後いいかんじに終わってホッとしたのに、あの締め括りはキツいわー だから最後の最後は私の中ではなかったことにして、ハッピーエンド。無理矢理!