感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬見
12
「亡霊」と名乗る者からのメッセージ、校庭に現れた魔法円、空から降る机……学園祭を前に起こる不可解な現象。一方、名探偵は福引で当たった温泉旅行に?! あー、好きー! レーチ可愛い。不意打ちでやられたから変なテンションの上がり方をしてむせた。名探偵は事件に関わった誰もが幸せになれる道を選ぶ。優しいミステリ。2017/01/04
王蠱
11
レーチ初登場な今回は岩崎三姉妹中学初の学園祭、不思議な事件と青い春が混じり合う風景の中、教授の静かな優しさとカッコよさが染みる。「常識に疎い変わり者」であることは間違いない教授だけど「皆が幸せになれるように謎を解決するのが名探偵の役割」という自身の信念を飄々としながらもしっかり貫いているから堪らなくカッコいい。事件の真相を見抜いても勝手な理屈で読者を焦らすように解決を先延ばすような探偵役とは違う、真剣に「人」のことを考えて謎を解き明かす教授は本当の名探偵。レーチもこの頃から洞察力凄いし探偵の素質十分だよな2015/04/04
十六夜(いざよい)
11
夢水清志郎シリーズ二作目。ずっとはやみねかおるさんは児童書の作家さんだと思っていたが、読んでみるとこれがなかなかおもしろいじゃないですか。学園内で起こる不思議な事件を三つ子に依頼され、夢水清志郎が颯爽と解決。ストーリー自体は物悲しいものでしたが、読了後心が洗われるような純粋さが残りました。2014/06/01
たらこりっぷ
8
「校則」って懐かしい響きです、なんて言ったら怒られてしまうでしょうか。髪型や制服のチェックに持ち物検査。管理教育という今では死語に近い言葉が始終飛び交う時代に中学生でした。それでも今とは比べ物にならないほどのびのびしていたように思い出します。本編よりもデザートに大笑い。単純なことなのに最後までほとんど気づかず、自分の頭のかたさを自覚するばかりです。2012/11/14
ヒロユキ
8
学園描写が楽しくて青春してる感じでうらやましい。メイントリックは島荘ばりの大技でビックリ。2010/06/18