内容説明
大蔵官僚過剰接待事件の生け贄となり、清廉なノンキャリア官僚だった先輩が死を選んだ。七年後、自らも検査官のポストに就いた牟田は、省内エリートのMOF担やメガバンクを「特別検査」で追い込んでいく。叩き上げの官吏が金融界や国をも相手にして挑んだ壮絶な復讐を描く、経済ミステリー。
著者等紹介
杉田望[スギタノゾム]
1943年山形県生まれ。早稲田大学文学部中退。業界紙編集長、社長を務めた後、1988年に作家として独立。経済小説分野で旺盛な執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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terukravitz
3
図書館本★★★☆☆2020/09/20
sho
1
それぞれの立場で思惑のうごめく中、合併等の再編と大きな変化があるものの、最終的は誰も勝利者になれないという事が現実なのだろう。2020/03/09
藤澤謙光
0
金融夜行虫の続編みたいに読めて◎2016/10/23
ハーブ
0
嫌いではないけどもっとどろどろさせて緊張感出せば好き2015/06/23
wang
0
UFJ銀行が金融庁の国策検査により無理矢理破綻させられ三菱東京銀行に吸収合併される経緯を立場の違う数組の人物を主人公に描く。が、最後は誰もなにかを成し遂げることなくなんだかうやむやで終わるカタルシスのない小説。政治決着で主人公の手の届かな所で終わるならはじめから政治家レベルを主人公にしないと逃げでしかない。銀行マンの矜持が金額の多寡でしかないのもどっちらけ。UFJをCFJとだけゴロを変える芸のなさも情けない。2010/11/05