出版社内容情報
あさの あつこ[アサノ アツコ]
著・文・その他
内容説明
2013年の未来都市“NO.6”。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう?飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに…。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
152
リリース順通りに正しく読むべく読書開始。きちんと小説の基本形をなぞって読者を惹き付けてくれる構成じゃん。すぐ#2に移ります。【224ページ/73'24"】2011/08/29
kaizen@名古屋de朝活読書会
92
最初に「ネズミ」がでてきたとき、本当の「鼠」?人間? どっちだろう?と思いました。 読み進んでいき、小型ロボットのネズミと、ネズミという名前の人間の両方をネズミと呼べるかもしれないと思いました。 管理社会から逃れようというのは、人間の本能なのだろう。 管理社会を守る側の人間の弱さが感じられませんでした。 管理社会を守る側の人間には、人間の弱さがあるのだろうと思われます。 著者の意図が、#1を読んだだけではわかりませんでした。 設定の意図などは理解できたので、#2以降も呼んでみようと思いました。2010/05/07
七色一味
92
読破。まぁ#1ということで、まだまだ物語全体の序章──導入部的部分なんですが、一種異様な閉鎖された世界も今のところ破綻なく描かれているし、ネズミや紫苑のバックボーンもそれなりに分厚いし、細かな伏線が物語を神秘的にも見せてくれている。閉鎖された世界ということで、まっさきに浮かんだのが『鋼鉄都市』『はだかの太陽』の地球から隔離されたシティ。この物語も2つの世界を隔てる目に見える壁と見えぬ壁、その両方を打ち壊してゆくものになるのだろうか? 今後の展開が気になります。2011/10/13
純
90
以前から気になっていた本。1冊が薄いので、すぐに読み終わった。読みやすい。自分の境遇の変化を受け入れ、後悔しない紫苑。4年前に助けられた恩を返すために、紫苑を助けたネズミ。これからのストーリー展開が楽しみ。寄生バチの原因解明をしてほしいし、ネズミの過去も気になる。火藍から届いた暗号も何なんだろう。2015/11/21
やも
84
人々は管理監視され、優秀な遺伝子が優遇される差別社会。遺伝子レベルであらゆることが解明されている中、死因の分からない謎の変死体が発見される。数分で年をとり死に、体から蜂が出てくるのだ🐝主人公の紫苑はエリートとして育ってきたが、ある日【ネズミ】と呼ばれるぼろぼろの少年を匿った日を堺に、紫苑の周りでは異変が続く。やがて紫苑はなぜか追われる側になり、本人も変死体のように急速に年を取り…。ふむ、ディストピア小説になるのかな?こういう謎が謎を呼ぶ展開はワクワクする✨紫苑とネズミのキャラもバランス良し‼️次巻へ。2024/03/14