講談社文庫<br> 理系白書―この国を静かに支える人たち

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講談社文庫
理系白書―この国を静かに支える人たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062754354
  • NDC分類 407
  • Cコード C0195

内容説明

日本の高度経済成長を支えながらも、文系優位の社会で、その存在がかすみがちな「理系」。深刻な科学離れが叫ばれるいま、その地位、報酬、研究、カルチャー、教育、結婚など、理系のすべてを初めて浮き彫りにした渾身のレポート。果たして、理系は報われているか?第1回科学ジャーナリスト大賞受賞。

目次

第1章 文系の王国
第2章 権利に目覚めた技術者たち
第3章 博士ってなに?
第4章 教育の現場から
第5章 理系カルチャー
第6章 女性研究者
第7章 失敗に学ぶ
第8章 変革を迫られる研究機関
第9章 研究とカネ
第10章 独創の方程式
第11章 文理融合

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kochi

15
理系の実態と課題を様々な観点から、多くの取材をベースに取り上げた新聞記事の書籍化。20年前の連載なので、取材対象者のその後が気になり検索してみたり、こんなことになっている!との驚きがあったりする。例えば、RNAワクチン慎重派のJKは単身赴任中の気鋭のポスドクとして登場し、某ねつ造騒動時の国研幹部が、ほとんど一緒に暮らしたことのない遠距離科学者夫婦(しかも今では三代続いたMKらしい)として紹介されていたりと、その他の人も、さまざまで、それなりで、注目される人はやはり、どこか違うのであろう。2023/04/30

よしひろ

9
失敗を面白がる。これこそ、理系の真骨頂。逆に視野を広げることも大切。文理融合と技術革新の重要性が感じられた。2016/01/15

まーこ

8
理系の方々の処遇問題を取り上げ世の中に問題提起した毎日新聞のレポートは興味深かったです。私立大は国立大ほど国の予算が回らないことなど格差故、特に費用対効果の価値ある研究の行く末は気掛かりになりました。研究費の捻出は大学教授の重要な仕事となることも納得させられます。研究機関で生まれた技術を企業に売り込む技術移転機関(TLO)の存在やその役割等初めて知ることばかりで色々と学ばせて頂きました。2017/04/02

じゅん

6
単行本が出たのが今から10年以上前。当時と比べると良くも悪くも科学者や科学技術についてはピックアップされていると思う。しかし、この本で問題として挙げられていることについては何一つ解決していないのではないだろうか。新参者と変化を嫌う日本。そこを変えないと、日本の科学の未来はない。納得の一冊。2015/08/30

ノイス

5
2を既に読んでしまっていた上での読了。あちらよりも多角的に総合的に理系という存在を見ており、研究の内容以前の資金や文理以外での差別の問題にも焦点を当てている。もう10年も前の書となるが、今が理系の専門知識を活かした社会になっているかというと微妙な感じも。それどころかシャープや三菱など次々と理系が重視される会社が倒れ始めており、文系が頂に立つ時代は変わりそうにない。理系が理系のままで生きる基本は、リスクを恐れず革新を目指すことか。2016/05/12

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