内容説明
理容椅子が転倒した弾みで客の頸動脈を切ったヘアデザイナー。被害者は商品取引所の仲買人。殺意は本当になかったのか?(「殺意の造型」)。愛猫を轢き殺した青年が専務の引きで入社。上司の男は復讐の牙を密かに研ぐが?(「魔犬」)。恐怖を呼びさます殺意を描く7編。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。10年間のホテルマン生活を経て、1969年に『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、1973年に『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。1976年、『人間の証明』でブームを巻き起こし全国を席捲、『悪魔の飽食』で731部隊を告発して国際的な反響を得た。『非道人別帳』『忠臣蔵』など時代小説も手がけ、精力的な執筆活動を行なっている。2004年、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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