講談社文庫<br> 猫丸先輩の推測

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講談社文庫
猫丸先輩の推測

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  • サイズ 文庫判/ページ数 449p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062751834
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

『家火災、至急連絡されたし。』夜な夜な届く不審な電報、花見の場所取りをする新入社員を次々襲う誘惑と試練、行方知れずの迷い猫…。平和だった毎日を突然かき乱す小さな「大事件」を、神出鬼没&ほのぼの系の名探偵・猫丸先輩が鋭い推理でずばり解決!これぞ本格ミステリの精粋といえる6編を収録。

著者等紹介

倉知淳[クラチジュン]
1962年4月静岡県生まれ。’94年『日曜の夜は出たくない』で東京創元社からデビュー。’01年、『壷中の天国』(現・角川文庫)で第1回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

99
猫丸先輩シリーズ第4弾。〔再読〕6作品の短編集だが、そのタイトルがひと癖あるのが良い。例えば「夜届く」はディクスン・カーの「夜歩く」、「失踪当時の肉球は」はヒラリー・ウォーの「失踪当時の服装は」を捩ったという具合である。ある意味神出鬼没な猫丸先輩が、ひょうひょうと謎を解いていくのだが、その目の付け所にハッとなる。この他の人と少し違う方向からの考え方により、明らかになる合理的な推測には唸らされる。猫丸先輩と仲間たちが織り成す会話も、ほっこり愉しくて仕方がない。またしばらくしたら、読もうと思うシリーズである。2019/08/21

takaC

74
「推測」だけに答え合わせがあったのは6篇中1篇だけだった。たぶん。言葉遊び的な文章が自分の性に合ってテンポ良くスラスラ読めた。2015/05/15

ダイ@2019.11.2~一時休止

71
猫丸先輩その4。短編集。誰も死なないから日常の謎に近いのかな?。カラスの動物園がよかった。2013/09/18

yanae

68
倉地さんのブラックユーモアいっぱいの短編集「豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ事件」を読んだときに、猫丸先輩を知り(笑)ようやくシリーズに手を出せました♡あとがきの加納さんがすべてを語る通り…「推理」じゃなくて「推測」なんです!推測だからそこになんの責任もない(笑)猫丸先輩らしいー!あとがきよかったです(笑)本編ももちろん。印象に残ったのは一作目。発想の転換に驚き!ひょうひょうとしてる猫丸先輩、次に会えるのも楽しみです♡2019/06/24

たか

64
ちょっと奇妙で迷惑な日常の謎を、年齢不詳、職業不明、童顔、猫のような真ん丸い目の猫丸先輩が推測していく、ほのぼのミステリ。 このシリーズの特徴は『推理』ではなく『推測』であるということ。 真実が明らかになるのではなく、あくまで猫丸先輩の『推測』という形で終わるところが面白い。 癒し系の猫丸先輩がいい味を出している。C評価2019/02/02

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