内容説明
アメリカの大規模な戦争犯罪について沈黙し、看過ごすことは視えない共犯の環に加わることだ。いまほど戦争という絶対暴力に抗わなければならないときはない。―プチ独裁者・コイズミの本質を暴き、大量殺戮を追認するマスメディアに憤る。反人間的時代を生きる「知」を満載した怒りの同時代論第2弾。
目次
大量殺戮を前にして
イラク攻撃をやめろ
いま、抗暴のときに
語ること
抗うこと
日常という仮装
歴史と公正
わが友
恥
反革命
闇とアナムネーシス
魚と思想
二層風景
金属片
いま、敵はだれか、敵とはなにか―暴力、メディア、「個の戦線」
著者等紹介
辺見庸[ヘンミヨウ]
1944年宮城県生まれ。早稲田大学文学部卒業。’70年共同通信社に入社し、’96年まで在籍。その間、北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを歴任し、’78年には中国報道により日本新聞協会賞を受賞する。また、小説も書き始め、’91年「自動起床装置」で第105回芥川賞を受賞、’94年にはルポルタージュ『もの食う人びと』で第16回講談社ノンフィクション賞を受賞する
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