内容説明
人質解放の交渉が行われる中、タリーの妻と娘が何者かに誘拐された。要求は、凶悪犯が篭城する家から機密データを持ち出す手引きをすること。何重にも交錯する思惑、極度に高まる緊張―人質を見殺しにしてしまった過去を断ち切って、タリーは全員を救出する手段を探る。心が痺れる一気呵成のサスペンス。
著者等紹介
クレイス,ロバート[クレイス,ロバート][Crais,Robert]
1953年、米国・ルイジアナ生まれ。処女作『モンキーズ・レインコート』でアンソニー賞を受賞
村上和久[ムラカミカズヒサ]
1962年札幌市生まれ。早稲田大学文学部卒業。編集者を経て翻訳家に
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感想・レビュー
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goro@80.7
44
ブルース・ウィリスが映画化権を獲得したのも分るわ。細かい場面切り替えとだんだん身動き出来なくなる主人公。籠城事件を解決し妻と娘を取り戻せるのか下巻は怒涛の展開でありました。家族の再生も絡ませて面白かった。今度映画借りてこよう。2017/09/09
くたくた
35
「ただの田舎警官じゃないのか」ちゃうちゃう、俺はロス市警のSWATさ。メンタルで退職したけど〜。というお話。クレイス最後の一冊、面白かったです。様々な思惑が錯綜し、誰の思った通りにもならずに曲折しながら終局へ。終盤のどんでんにはちょっと驚いた。さすが脚本家出身のクレイス、初めから映画化を意識していたか?というテンポの良い展開で最後まで一気に読まされた。これで邦訳は完読。未訳のコール&パイクを読みたい!創元さんお願い!2018/05/24
Panzer Leader
29
登場人物の視点で次から次へと画面が変わる。なーんも考えないですいすいと読み進められる。でもこれだけ盛り込むだけ盛り込んでおいてこのラスト?いやハッピーエンドだからいいんですけどねえ、心に残る物語とは言えませんでした。2017/07/12
しましまこ
24
何もかもてんこ盛り。こんなラストも有り得んよ。(笑)2017/06/04
みやび
10
よくまとめるもんだな、というのが読み終わって最初の感想でした。マーズは気持ち悪かったなあ。。強盗3人の不遇な子供時代には胸が痛くなるけれど、だからといってもこれは人生台無しにした。人質救出後もタリーとマフィアの駆け引きが飽きさせず、驚くこともあり、あっという間で面白かったです。2022/05/21