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講談社文庫
岸和田少年愚連隊

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062749732
  • NDC分類 916
  • Cコード C0193

内容説明

「ええか、自分で向こうの家の玄関開けたらアカンぞ。向こうに開けさせい。ほんで向こうの手が玄関の戸持ってるうちにレンガで思いきりどついたれ」。厳格な父親の教育方針のもと、大阪・岸和田で“チェンバ”はケンカに明け暮れる。“ごんた”たちにたっぷり笑い、ちょっぴりしみじみ。デビュー作の自伝的小説。

著者等紹介

中場利一[ナカバリイチ]
1959年、大阪府・岸和田市生まれ。高校中退後、「本の雑誌」への投稿がきっかけで、’94年に自伝的小説の『岸和田少年愚連隊』でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

96
大阪府岸和田市を舞台にした愛すべき悪ガキたちの青春グラフィティ✨小学生の頃から喧嘩上等💥 父と祖父の教え『やるときは徹底的にやれ、やり返されたなかったら半殺しにしてまえ👊』と教わる序盤からめっさ面白い🤣とにかくセリフがいちいち面白くて爆笑‼️何度殴られても立ちあがるジョーのように『喧嘩』を『生きるエネルギー』に変える荒っぽさが魅力的で憎めない🤕チュンバと小鉄コンビ、ヤクザも恐れるカオルちゃんに興味津々😱 (♂) 😉口は悪くても親しみやすい大阪の空気も全部💯点‼️★5↑↑↑2022/01/21

10$の恋

41
時は大阪万博の頃、岸和田にヤンチャクレがおったとさ。あの大阪一“ガラの悪い”…いや、“快活”な町での若者のお話(笑)。「喧嘩するんなら、とことんいったらんかい!」が挨拶代わりの漁師町で生まれ育ったチュンバは生傷が絶えへん。命知らずブレーキなしの喧嘩三昧、ギャンブル、窓ガラスのない高校へは鉄板入り(シバくため)のペタンコカバンを持って登校や。他校へも乗り込んで、ほんで退学。その後も続くアンポンタンな人生は、作者・中場利一さんの自伝的小説。読むんやったら色んな覚悟がいるで~。なにメンチきっとんじゃい、よぉ?2021/11/29

ヤジマ

34
主観点 9.2/10 これが自伝的小説というのが最大の衝撃。登場人物は漏れることなく全員馬鹿である。どいつもこいつも突き抜けの無法者。なのに何故、こやつらはこうまでも愛らしいのか。チュンバに小鉄、サイにガイラ。アキラにカオルにチュンバの親父。彼らの合言葉は「いてもうたれ」。どう見積もっても最高である。彼らの生き方はおよそブルドーザー。前方にあるものを薙ぎ倒しながら前進あるのみ。違法賭博不意打ちかつあげ窃盗転売シンナーとやってることはゴミそのものだが、どうでも良いくらいに痛快が相殺してくる。続編必読案件。2022/08/12

rakim

4
やられたんならオトシマエはきっちりつけなな?ほな行ってこましたれ!・・という小説。けど、ゴンタできるちゅうても限度は知っとならアカン。かな?2012/03/15

夏夏

3
ナイナイの主演映画が大好き過ぎて、やっとこさ原作も読んだ。これを読んで映画をまたまた見たら、何となく見てたシーンの裏のエピソードや一瞬のセリフに隠された意味なんかも分かって、以前より映画を愛することが出来た。昔から不良モノの漫画や映画が好きなのは何の影響なのか血なのか分からないけど、「岸和田少年愚連隊」は私にとって大切な作品である。ただケンカだけならまだしも、後半のエピソードはめちゃくちゃに反社であるので、幾分か盛った創作だと信じたい。。2021/10/04

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