講談社文庫<br> 終戦のローレライ〈2〉

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講談社文庫
終戦のローレライ〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 488p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062749718
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



福井 晴敏[フクイ ハルトシ]
著・文・その他

内容説明

この国に「あるべき終戦の形」をもたらすと言われる特殊兵器・ローレライを求めて出航した伊507。回収任務に抜擢された少年兵・折笠征人は、太平洋の魔女と恐れられたローレライの実像を知る。米軍潜水艦との息詰る死闘のさなか、深海に響き渡る魔女の歌声がもたらすのは生か死か。命の凱歌、緊迫の第2巻。

著者等紹介

福井晴敏[フクイハルトシ]
1968年東京都生まれ。私立千葉商科大学中退。’98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。’99年刊行の『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第19回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞をトリプル受賞した
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

125
特殊兵器「ローレライ」の正体が明らかになる。ローレライを回収した伊507は命によりウェーク島基地へ向かう。制海権、制空権の無い太平洋を進む伊507は二隻の米軍潜水艦に苦戦する。絹見艦長の起死回生の策のもと、起動するローレライシステム。ナチスのアーリア人優性の思想のもと偶発的に目覚めたローレライシステム。非人道的な実験の元に開発され、運用も非人道的であった。母国であるナチスドイツから蔑視された日系ドイツ人の兄妹。人種を超えて協力する兄妹と伊507乗員の日本人達。人種の差を超えて融和する彼等の姿に希望を見る。2020/07/14

Koning

62
いよいよ伊507潜としてSSの制服を着たままのフリッツ・エブナーと共に九州大回りのナーバル回収とガトー級「しつこいアメリカ人」との戦いつーところ。だが、この巻はこの謎の新兵器ローレライの秘密、エブナーの生い立ちと絹見たちの過去や朝倉の暗躍のあれこれが徐々に明かされる巻でもあるという。そして何よりローレライシステムの真実というかね。まぁ、すぐに想像ついちゃうことはついちゃうんだけど重い。そこらは重たいんだけど、ちゃんと娯楽小説になっとる!という意味でも凄いかも。つか、残り2冊しかないのか2015/11/20

まつうら

57
第二巻でようやくローレライの全貌が明らかになる。悲しいかな、ナチスの人体実験で生まれた偶然の産物だった。しかしローレライに軍事的価値を見たナチスは、量産を目指して人体実験の強化に乗り出す。こんな酷いことができるのは、実験対象が人間ではないと思っているから。選民思想と言っているが、平たく言えば人種差別。異民族は人ではなく動物だとする価値観に、沸き上がる嫌悪感を隠せない。それにしても、ルツカの脳実験のシーンには息をのむ。フリッツが涙を流したように、誇りも信念も本当の恐怖の前では無力だということを痛感する。2023/03/03

たきすけ

49
母なる海に抱かれて、ローレライはまだ見ぬ深い深海に孤独に泳ぐ。恐怖に怯える事なかれ、誰かの為に生きよ。果てる事のない憎悪の心よ、私の願いに耳を澄ませて、すべての憎しみを拭い去れ。我が腹に抱えしは血肉の通わぬ兄弟達。無骨なれど勇ましき戦士達。幾多の苦難と相見えようとも、我が鋼鉄の身体と共に運命に抗うのみ。2015/09/04

goro@80.7

48
砲塔を積んだ潜水艦があること初めて知った。米軍潜水艦との闘いから伊507号の行く末はどんな展開が待っているのか3巻へ。2023/10/28

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