講談社文庫<br> 顔面バカ一代―アザをもつジャーナリスト

電子版価格
¥660
  • 電書あり

講談社文庫
顔面バカ一代―アザをもつジャーナリスト

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062748575
  • NDC分類 494.8
  • Cコード C0195

内容説明

蔑視、嘲笑、差別…。生まれつき顔に赤アザがあるがゆえに、コンプレックスに苛まれる日々を過ごしてきた著者が、顔面に疾患や外傷のある人々の内面に鋭く、また切実に迫る。人はなぜ異形の人を嫌悪するのか?普通の顔って何だろう?人間存在の根元にかかわる問題を、読者に問いかける衝撃のレポート。

目次

はじめてのあだ名
不治宣告
この顔でどんな仕事ができるのか
顔にアザのある人生をたどる
迷信と医療の間で揺れる患者
普通の顔とは何か
異形を生きた人たち
埋もれた声を探し出す
視線に怯えるか、微笑んで受け止めるか
ニューヨークで見つけた顔の物語―赤い地図に導かれた旅
差別の源流をたどる四国遍路
両親は私をどう見ていたのか

著者等紹介

石井政之[イシイマサユキ]
ジャーナリスト、評論家。NPO法人ユニークフェイス会長。1965年名古屋市生まれ。豊橋技術科学大学卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maimai

32
生まれつき顔にアザがあるために差別やイジメに苦しんできた著者が「なぜ醜い者はイジメられるのか?」と疑問を持つようになり真実を追うジャーナリストになっていく物語です。そのレポートの中で人は自分のことをよく知らないがために自分の根幹に不安を持つ、その不安を紛らわすために異質な者をいじめるという論には考えさせられるものがあります。また本の最後で、痣は自分自身を知るために必要不可欠な物だったとまとめた姿には感動しました。様々な差別やイジメにあってきた著者は人の痛みが分かるジャーナリストなのだと思います。2016/05/11

ちゃこ

0
図書館本2013/06/05

nawatobi

0
NPOユニークフェイス主催者で顔面に血管腫をもつジャーナリストの半生と異形への問/個人的に実際に指さし笑われるのが以前は本当に学童期の一部の子どもであったのに対して、ほぼ大人と言われる大学生からも同様な目にあったというのを追及して欲しかった。海外でも人種が固定化した田舎では迫害がないわけではないそうなので日本全体に行きわたる「均一化圧力」についても触れて欲しかった。2011/04/09

銀木犀

0
顔に赤あざを持って生まれ、「人は外見じゃない」という言葉が信じられなくなるような体験をしてた著者。同じような苦しみを持つ人に取材したりしてその問題を追求している。このような苦しみって、当事者にしかわからないものなのだろうか。また、この著者は化粧などであざを隠すことも違うと感じているようだけど、どうすればこの苦しみを解決できるのだろうか。考えさせられる。2009/03/09

きち

0
金八先生に顔にアザのある人が出ていましたが、この作者の方をモデルにしていたのでしょうか。2008/10/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/46868
  • ご注意事項