講談社文庫
大阪ことば学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062747905
  • NDC分類 818.63
  • Cコード C0195

内容説明

客のややこしい注文にも「惜しいなあ、きのうまであってん」と切り返す機転。魔法の終助詞「ねん」をつければ、たちまち相手も心を開く。聞いてる人も自分も楽しむのが大阪ことば。そこには心くばりの伝統が息づいている。お笑いを愛する言語学者が明快に説く大阪文化論。

目次

なんなと言わな、おもしろない
せっかくものを言うてくれてるのやから
ネンが足らんは念が足らん
言うて、言うてや、言うてんか
理づめで動く理くつ言いきらい
よう言わんわ
ぼちぼち行こか
待ってられへんがな
大阪弁は非能率的か
大阪弁は非論理的か
笑い指向と饒舌の背後にあるもの

著者等紹介

尾上圭介[オノエケイスケ]
1947年、大阪市淀川区生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学文学部助手、神戸大学文学部助教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科助教授。専攻は日本語学、特に文法論。日本語文法学会副会長。日本笑い学会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

slow_life

6
大阪人同士の会話は本当に面白い。言いたくない話もうまいこと伝える愛ある会話が多い。自分自身は転勤族でネイティブ関西人にはなれないけど、愛ある会話や、愛ある講話ができたらいいなと思い手に取りました。つっこみはある程度いけるけど、つっこまれ上手になるにはまだ100年かかりそう。ボケの極意も書いてくれませんか、笑2015/11/25

kuirou

4
大阪のことばとその背後にある大阪の文化についての考察本。ちょっと褒めすぎのきらいはあるけれど、興味深い。2011/06/25

結城あすか

4
文字通り、大阪弁について語った本だけど、そこらにあるような大阪弁を紹介している本ではないにょ。大阪弁の表現方法や文法的な構造、そして大阪人の言葉の使い方を通じて、大阪人の思想や考え方を解き明かした本だにょ。まぁ、この本は大阪弁のガイドブックでもハウツー本でも無いので余所者が会話の道具として大阪弁を理解する手引きにはまったくならないけど、大阪弁の表現の理由だとか、大阪人の言語的思考を知るためにはお奨めの一冊だにょ。2005/03/01

銀木犀

2
こういう大阪弁を研究する本は、大阪弁アンチか大阪弁マンセーかどちらかの人が書く傾向がおおきいが、(そもそもこの本の書かれたきっかけがアンチ本に対する反論のようだ)中立が読みたい。この著者はバリバリ大阪人で大阪マンセー派。私は関東人だからあまり大阪弁をすばらしいと褒めちぎって相対的に関東の言葉を下げるのはちょっと同意しない。分析もまず大阪弁大好きという結論ありきな気がした。2011/12/31

Ohashi Akihiro

1
大阪弁がいかに繊細かという事が具体的に論証されていて、目から鱗。 しかし、同じ話が何回も出てきて薄い本なのに更に内容の真水部分が薄く感じる。2013/07/04

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