出版社内容情報
知の冒険者たちの思想と人間ドラマを説く 『現代思想の冒険者たち』に待望の軽装版が登場!
思想の地下水脈、構造主義の軌跡
野生の思考、神話論の誕生
レヴィ=ストロース自身の定義によれば、「≪構造≫とは、要素と要素間の関係とからなる全体であって、この関係は一連の変形過程を通じて不変の特性を保持する」。具体例で言いかえれば、たとえば人間の顔は、現存する人の数と同じだけ多様な変化をみせながら、目・鼻・耳・口などの要素間の関係としては常に「顔」でありつづける。その事実こそ、≪構造≫の端的な例と言えるだろう。(本文序章・第二章などを参照)。
付・著作ダイジェスト、キーワード解説
現代思想の二重遭難者たち――いしいひさいち
渡辺 公三[ワタナベ コウゾウ]
著・文・その他
内容説明
レヴィ=ストロース自身の定義によれば、「“構造”とは、要素と要素間の関係とからなる全体であって、この関係は一連の変形過程を通じて不変の特性を保持する」。具体例で言いかえれば、たとえば人間の顔は、現存する人の数と同じだけ多様な変化をみせながら、目・鼻・耳・口などの要素間の関係としては常に「顔」でありつづける。その事実こそ、“構造”の端的な例と言えるだろう。
目次
構造主義のエシックス
歴史の影のなかで
声とインセスト
旅の終わり
神話と詩のあいだに
幻想から思考へ
新石器のビルドゥングスロマン(南半球の森から;北半球への旅)
「構造」の軌跡
著者等紹介
渡辺公三[ワタナベコウゾウ]
1949年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。専攻は、文化人類学。国立音楽大学助教授を経て、現在、立命館大学教授
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