講談社文庫<br> 四千万歩の男 忠敬の生き方

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講談社文庫
四千万歩の男 忠敬の生き方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062739054
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報



井上 ひさし[イノウエ ヒサシ]
著・文・その他

内容説明

五十歳で隠居するまでの忠敬は下総の名家の旦那。隠居と同時に本格的に星学暦学の勉強をはじめ、五十六歳から七十二歳までの十七年間で三万五千キロ、約四千万歩を歩き尽くして、日本地図を完成させた。愚直にも思えるその精神が支えた、第二の人生を全うする平凡な覚悟は我々の生き方に大きな示唆を与える。

目次

一身にして二生を経る
伊能忠敬先生に叱られて
伊能栄に聞く
足にこだわって 話は伊能忠敬に及ぶ
素晴らしきかな 伊能忠敬的セカンドライフ
根津の大石
地図ゲーム
歴史は地理にかなわない
歩く論理 対談with安野光雅
『四千万歩の男』の読み方作り方
読者が聞く『四千万歩の男』
忠敬と同時代人
途方もない大事業

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T2y@

46
とあるきっかけで地図に興味が湧き、地図と言えば伊能忠敬。と言う事で。五十代からの転身で日本を歩き通し、地図を作り上げた忠敬の生き様。一身にして二生を経る『人生二山』。本書が書かれた約40年前でも余生の過ごし方のモデルとしているが、人生百年時代が叫ばれる現在にも活きる。しかし小説本編へのガイドブック的立ち位置の為、内容はややくどい。。 2023/03/25

朗読者

14
感動☆2つ 伊能忠敬のことは学校で教わったことと、テレビで見たこと、あと博物館で伊能図の一部を見たときに知ったことくらいの知識しかないが、改めて偉業であり偉人だとわかりました。 地図を作る仕事は特にそうだったのでしょうが、丁寧に、正確に仕事をすることの大切さを痛感しました。2020/05/23

kinkin

12
『四千万歩の男』を読んだ後にこの本を知った。『四千万歩の男』の副読本的な存在。2013/04/15

よし

7
忠敬はまさに「一身にして二生を経る」人生だった。56才から72才まで17年間、「二歩で一間」4000万歩、地球一周弱、愚直なまでに歩き通した男。「忠敬の歩み、その一歩一歩は誠に平凡である。だがその平凡な一歩を支えているのは感動的なほど愚直な意志である。第二の人生を歩くことで全うしようと覚悟した、高貴さに高められた愚直な精神が彼の足を運ばしめているのである」勇気を少しばかりもらった気がする。2021/01/13

読書国の仮住まい

6
当時としては遅すぎると言ってもいい年齢から星学暦学を学び始め、日本全国を歩き尽くし測量を実施。 惜しくも生前に完成を見ることがなかったが、本格的な日本地図を完成させた男。 それが伊能忠敬。 本書冒頭の章題に選ばれた、まさしく一身にして二生を経るとはこのこと。 著者自身の伊能忠敬にまつわる雑文や、対談をまとめたもの。 馬フンを避けず踏みつけたエピソードが何回も出てくるのは煩わしい。 本当は完成した地図が師匠の子高橋景保を死に至らしめた一巻を書き終えまとめとしたかったらしい。 事実とはいえ、何とも皮肉な結末。2024/03/01

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